
ワンパンで敵を倒す圧倒的主人公・サイタマを中心に、数多くの強者たちがひしめく『ワンパンマン』。
その強さの序列は、原作・村田版・作者発言など多くの情報が入り混じるため、ファンの間でも議論が白熱するテーマです。
本記事では、主要キャラクターを独自の視点で「強さランキングTOP50」として整理し、各キャラの戦績・描写・劇中評価をベースに解説します。
また、ランキングはあくまで議論できる土台として構築しています。
「このキャラはもっと上では?」「ここの描写はこう見える」など、読者の皆さんからの意見も歓迎です。
根拠をもとに、一緒にアップデートしながら楽しんでいきましょう。
ワンパンマンとは

『ワンパンマン』は、ONEによるウェブ連載作品を原作とし、村田雄介が作画を担当するリメイク版が『となりのヤングジャンプ』で連載されている人気漫画です。もともとはONEがComicStudioの練習として描いた作品でしたが、独特の世界観とユーモア、そして力に対する逆説的な設定が読者の心を掴み、ウェブ公開時から大きな反響を呼びました。物語の主軸は「何をやっても一撃で決まってしまう最強のヒーロー、サイタマ」の日常と葛藤──強さを手にしたことで生まれる虚無感、ヒーロー協会や他のヒーロー/怪人たちとの交流、そして次々に現れる新たな脅威との戦いです。
- ギャグとシリアスが同居するトーン:コミカルな会話や日常描写と、時に壮絶な戦闘描写が切り替わる。
- 原作(ONE版)とリメイク(村田作画版)の二層構造:原作は粗削りながら独自の味があり、村田版は画力と演出で物語を大きく拡張している。
- キャラクター描写の幅広さ:S級ヒーローから街の雑魚ヒーロー、怪人協会の幹部や強力な個体まで、多種多様な強さの表現がある。
- 作品の流通と影響力:ウェブ発のヒット作として多くの読者に読まれ、メディア展開も行われている。
この作品は単に最強を描くだけでなく、「強さとは何か」「強さがあることで何を失うのか」をテーマの一つに据えている点が深く、多くの議論とファン考察を生んでいます。
TVアニメ「ワンパンマン」公式サイト
TVアニメ「ワンパンマン」PV
となりのヤングジャンプ 「第1話」ワンパンマン
https://tonarinoyj.jp/episode/13932016480028985383
ワンパンマン原作
http://galaxyheavyblow.web.fc2.com/
ワンパンマン強さランキングの評価基準
ランキングの公平性と議論の土台を作るため、以下の評価基準に基づいて順位付けを行います。各項目は総合的に判断し、明らかに優位な描写や公式評価がある場合はそれを重視します。
- 劇中での戦闘描写:直接の戦闘シーンで見せた実績(相手の強さ、戦闘のスケール、与えたダメージや受けたダメージ)を最重視。
- 相対評価・他者の証言:S級ヒーローや敵幹部、作中の解説者など、第三者からの評定や言及を採用。作中で「○○より上」と明言されている場合は評価に反映。
- 能力・戦術の多様性:純粋な一撃の強さだけでなく、多用途な能力、戦術的柔軟性、耐久・再生力、特殊能力(念やエネルギー支配など)も加点対象。
- 逸話的強さ・伝承:作中で語られる伝説的な強さや、未公開だが確かな描写が示唆されている場合の参考値。
- ストーリー上の重要性・存在感:キャラクターの強さが物語の進行に与えた影響(主要エピソードを左右したかどうか)を評価。強さの演出目的も考慮。
- 描き直し・媒体差による補正:ONE版(原作)と村田版(リメイク)で描写が異なる場合、描かれた方の最も強い描写を採る。ただし、原作とリメイクで整合性が取れない場合は注釈を付ける。
強さランキングに入る前に
本記事の強さランキングには、作品の重要な展開や各キャラクターの戦闘描写に触れる関係上、一部ネタバレを含みます。
未読の巻やエピソードがある方は、ご注意のうえお読みください。
また、原作・リメイク版ともに登場キャラが非常に多いため、すべてのキャラクターを網羅したランキングではありません。
読者の方が「このキャラの強さはどれくらい?」と気になりやすい主要キャラや注目度の高いキャラを中心に選出しています。
さらに、このランキングはあくまで 一つの指標に過ぎず、公式の強さ確定ランキングではありません。
ワンパンマンは描写の幅が広く、解釈の仕方や個々の評価軸によって順位が上下する余地があります。
「自分ならこのキャラはもっと上(下)」「ここはこう考えるべき」など、読者それぞれの意見や議論も大歓迎です。
ワンパンマン強さランキングTOP50
50位:キング|S級7位

キャラ概要
地上最強の男と称されるS級7位のヒーロー。
その名を聞けば怪人が怯えるほどの圧倒的なブランド力を持つが、実態は戦闘力ゼロの一般人。
事件現場に偶然居合わせた際、サイタマが倒した怪人の手柄を誤ってキングのものとされたことをきっかけに、誤解が連鎖して伝説化。
臆病で平和主義だが誠実で、弱さを隠し続けざるを得ない状況に葛藤しつつも、ヒーローとしての責任感から役目を放棄しない。
自宅ではゲームを愛するインドア派で、サイタマとは気楽に過ごせる貴重な友人関係。
- 戦闘力ゼロ:格闘能力なし、怪人は基本的に怖い
- 心理的威圧が最強:緊張の鼓動音(キングエンジン)、無表情、雰囲気で相手が勝手に恐怖
- 運が異常に良い:本来死ぬケースでも、偶然や他者の活躍で生存
- 誠実で善良:嘘をつきたくはないが、言い出せずに最強像が継続
- 戦わずに勝つ実績:立ち上がる・構えるだけで怪人が撤退することも
総評
キングは、見た目と実力の乖離がシリーズ最大級の虚構の英雄。
実力は最弱だが存在感は最強という唯一無二のキャラクターで、心理戦や偶然だけでS級に居続ける特異な存在である。
ただしランキング基準が実質的な戦闘能力であるため、戦えない彼は必然的に50位(最下位)という評価になる。
それでも誠実さとヒーローとしての心意気が多くの読者から愛されている。
49位:フブキ|B級1位

キャラ概要
B級1位に君臨する実力派超能力者にして、フブキ組を率いるカリスマリーダー。
強力な念動力を武器に、広範囲攻撃・防御・拘束までこなす高水準の万能型エスパーであり、単独でもA級以上に匹敵する火力を持つ。
しかし、姉であるS級2位・タツマキとの圧倒的な実力差が心に影を落とし、「自分は努力しなければ埋もれる」という焦りと劣等感から仲間を集めて組織化し、集団戦で勝つというスタイルに固執する一面がある。
他者への面倒見がよく、リーダーとしての責任感も強いが、プライドが高く負けず嫌い。
サイタマとの交流を経て、徐々に本来の優しさと成長性が表に出てきている。
- 高水準の超能力:念動力による攻撃・拘束・防御を幅広くこなす万能型。
- 戦術眼と統率力:フブキ組を率いており、集団戦の指揮能力やサポート性能も優秀。
- 精神面の脆さ:姉タツマキへの劣等感が強く、自分の限界を過小評価しがち。
- 仲間思いで誠実:危険を避けさせようとする保護者的な優しさを持つ。
- 戦闘時の冷静さと判断力:窮地でも状況を見極め、合理的に立ち回るタイプ。
総評
フブキは、強力な超能力とカリスマを備えた実力者であり、攻撃・防御・サポートのすべてを高水準で扱える万能型ヒーロー。
しかし、姉タツマキとの圧倒的な差が精神面に影響しており、自分の限界を正しく評価できないことが伸び悩みの一因となっている。
純粋な破壊力や規格外の能力値を基準にしたランキングでは、S級の怪物たちに届かないため、実力は高いものの49位という位置に収まる。
それでも仲間思いの優しさ、責任感、成長性といった内面の魅力から、シリーズ屈指の人気キャラとして支持されている。
48位ゾンビマン|S級8位

キャラ概要
S級8位に位置するヒーローで、不死身ともいえる驚異的な再生能力を持つ改造人間。
致命傷を受けても肉体が復元し続けるため、「死なない」「戦場から退場しない」という一点特化の異質な強さを誇る。銃火器や斧といった武器を用いた確実な仕留め方を重視しており、派手さはないが職人的で丹念な戦闘スタイルが特徴。
再生能力ゆえに危険任務を任されやすく、爆発物・毒・斬撃などあらゆるリスクを背負って前線に立つ自己犠牲型の戦い方をよく見せる。
攻撃力そのものは控えめだが、長期戦になればなるほど真価を発揮する耐久特化ヒーローである。
- 驚異の再生能力:致命傷を負っても短時間で復活。損傷を前提に戦えるヒーロー。
- 堅実な武器戦闘:銃器・斧などを用いて確実にダメージを積み重ねる戦闘スタイル
- 決定力の低さ:火力は低めで、強敵に対しては「倒し切れない」場面もある。
総評
ゾンビマンは、圧倒的な再生能力と誠実な任務遂行力を兼ね備えた、S級の中でも独自のポジションを持つ耐久特化型ヒーロー。
倒されても立ち上がり続けるという特性は、偵察・危険任務・長期戦などで大きな価値を発揮する。
しかし、瞬間火力や破壊規模で評価されがちな総合ランキングでは、その特性が伸びにくく、特に「一撃必殺級の化け物揃い」のS級上位陣と比較すると決定力で劣るため、48位という順位に落ち着く。
47位:タンクトップマスター|S級16位

キャラ概要
タンクトップマスターは、圧倒的な筋力とタフネスを武器に戦う肉体派ヒーロー。
「タンクトップこそ強さの象徴」という独自の信念を持ち、タンクトップ集団タンクトッパーズを率いるリーダーでもある。
戦闘スタイルはシンプルながらパワー特化で、怪力を活かした打撃・投擲・突進を得意とする。仲間思いで責任感も強く、義理堅い性格。
ポイント
- 怪力と耐久力が突出:瓦礫や大型物体を軽々と投げるほどの腕力を持つ純粋なパワー型。
- シンプルで分かりやすい戦闘スタイル:複雑な能力はないが、近接火力の安定感は高い。
- 強いリーダーシップ:タンクトッパーズをまとめ上げる指導力と面倒見の良さ。
- 信念の強さが原動力:タンクトップを心の支えとし、精神面でもタフ。
- 能力の幅は狭め:超能力や広範囲攻撃を持つ敵とは相性が悪く、対応力に課題。
総評
タンクトップマスターは、怪力を持つパワー特化型ヒーロー。
一方で能力の幅が狭く、上位陣のような超常的・多様な戦闘手段を持たないため、バランス面でランクは抑えめ。
それでも肉体ひとつで立ち向かうシンプルな強さと、仲間思いの人柄から、多くの読者に愛されるキャラクターと言える。
46位:ハグキ|怪人協会 幹部(災害レベル:竜)

キャラ概要
ハグキは怪人協会に属する竜級怪人で、終始「ブモォォ」と鳴くのみの理性なき捕食怪物。
巨大な口と臼歯だけで構成された異様な外見を持ち、豚神を丸呑みにするほどの規格外の顎力と消化能力を誇る。
一度狙った獲物を噛み砕くまで執拗に追い続けるおあずけ嫌いの獰猛な性質が特徴。
- 丸呑み・噛み砕きに特化した攻撃性能:豚神やタンクトップマスターなど並の怪人やS級をも丸呑みにする圧倒的捕食能力。
- 異常な耐久・再生力:ジェノスの焼却砲やタツマキの衝撃、崩落からの生還など生命力が異常に高い。
- 圧倒的な消化力:土砂や岩盤を食べながら生き埋めから脱出できるほどの強力な消化能力。
- 理性ゼロの本能型:指示を理解しない代わりに、妨害されると激昂して攻撃性が跳ね上がるタイプ。
- 対策次第で弱点も露呈:武術家や一点突破の火力には対応しづらく、最終的には内部からの破壊で敗北。
総評
ハグキは、噛む・飲む・消化するに全ステータスを振ったようなシンプルかつ凶悪な捕食特化型怪人。
複雑な能力はないものの、その攻撃はS級すら軽率に近づけない即死級の危険性を持つ。
一方で戦術性や広範囲攻撃がなく、バングのような技量特化の戦士には対応できず撃破される結果に。
能力の偏りゆえに46位という順位だが、怪人協会編でも屈指のインパクトを残した怪物らしい怪物と言える存在。
45位:豚神|S級10位

キャラ概要
豚神は S級10位のヒーローで、極端な肥満体の巨漢。
常に大量の食料を摂取しており、会議中でも食べ続けるほど食欲旺盛だが、手持ちの食料が切れると取り乱す一面もある。
一方で実力は本物で、怪人を丸呑みにして倒す捕食特化型ヒーロー。
驚異的なパワー・耐久・スピード・免疫力・消化能力などを兼ね備え、体格からは想像できないほど万能な戦闘能力を発揮する。
食いしん坊に見えて実は責任感が強く、負傷しながらも出動を続け、重傷者を体内で保護するなどヒーローとしての誠実さも持つ人物。
- 怪人すら瞬時に消化する胃酸:液体型の怪人でも即座に処理可能。体内の環境を味方と敵で調整できる器用さも持つ。
- 丸呑みを中心とした高火力:巨大怪人でもお構いなしに捕食可能。物理法則を無視した捕食力はS級でも規格外。
- パワー・防御・機動性の高さ:地中高速移動、ビル直突破、素早い不定形怪人の捕捉など多方面に優れた能力。
- 桁外れの耐毒性と生命力(村田版):怪人ガンリキの複数猛毒を丸ごと受けても無傷という異常な免疫力を披露。
- 人格者としての一面:童帝を励ます、代金を先払いしてサイタマを気遣うなど温かい性格が描かれる。
総評
豚神は、単なる食いしん坊キャラに見えて実は S級の中でも上位レベルの潜在能力を持つ超万能型の捕食ヒーロー。
捕食・消化・耐久・機動力・免疫力が全て規格外で、怪人協会編ではハグキと互角に渡り合い、エビル天然水を体内から処理するなど驚異的な活躍を見せた。
ただし、戦闘スタイルが接近特化で応用力がやや限定的なため、破壊力や特殊能力に尖ったトップ層のS級(バング・タツマキ・ボンブ・アトミック侍など)には一歩及ばず、順位としては45位に落ち着く形となる。
それでもその実力と人格のバランスはシリーズでも屈指であり、S級10位以上の底知れない強さとヒーローとしての誠実さを兼ね備えた、非常に魅力的なヒーローである。
44位:ぷりぷりプリズナー|S級17位

キャラ概要
S級17位のヒーローで、筋骨隆々の肉体と囚人服が特徴的なオカマ系パワーファイター。
一般男子を襲う悪癖から服役中だが、怪人が現れると「男子を守るため」と脱獄して戦う特異なヒーロー。
性格は豪快で面倒見が良く、囚人たちからはボスとして慕われる一面もある。
戦闘では驚異的な耐久とパワーを誇り、特殊な技と精神性で竜級怪人に食らいつくタフネスが持ち味。
- 圧倒的なタフネス:炎・冷気・電撃・毒が効きづらい人間離れした耐久力。鬼級怪人からは化物扱い。
- 怪人すら怯む筋力:パワードスーツを生身で上回る腕力を持ち、深海王戦でも真っ向勝負を挑む怪力。
- エンジェル☆スタイルの多彩な派生:ラッシュ・ハグ・パタパタ・振動技など、肉体を活かした変則技を多数使用。
- 進化する防御能力:激戦で肉体が覚醒し、斬撃耐性を持つ「エンジェル☆剛毛アーマー」まで獲得する異常進化。
- 仲間を守る精神性:囚人やヒーロー仲間をかばう場面が多く、ライデン戦では仲間を守る技を新開発。
総評
ぷりぷりプリズナーは、ギャグキャラの外見に反してS級にふさわしい本物の怪力とタフネスを持つ重戦士。
竜級相手には火力不足が目立つものの、底なしの耐久力と精神性で粘り、激戦を通じて進化する異質な強さが魅力。
技の奇抜さとは裏腹に味方を守るというヒーローらしい本質が光り、S級下位の中では屈指の頑丈さと成長性を誇る存在といえる。
43位:ジャガン(災害レベル不明)

キャラ概要
全身に無数の眼を埋め込まれた不気味な怪人。ボロ布を纏った巨体は深海王クラスのサイズを誇り、元は貧弱な超能力者だったが、ギョロギョロの強化実験によって怪人化。ヒーローに倒された怪人たちの眼を移植されたことで怨念が融合し、超能力が大幅に増幅した異形の存在となった。高層マンションをいくつも持ち上げ投げ飛ばすなど強力な念動力を持ち、タツマキ相手にも一撃で沈まない耐久性を発揮した。
- ギョロギョロ実験の生存者:怪人王候補を生むための強化実験を生き残った希少な怪人で、竜級相当の潜在力を持つ。
- 深海王級の巨体と異形:巨大な肉体に無数の眼を持つ異形で、A級以下を恐慌させるほどの怪物性を示す。
- 高層ビルを操る念動力:ビルを複数同時に浮かせる圧倒的な超能力で、竜下位級の火力を発揮。
- タツマキ相に即死しない耐久:タツマキの攻撃を一瞬で崩れず受け止める耐久を持ち、鬼級を大きく上回る。
- 眼の収集という狂気:タツマキとフブキの眼を奪い取り自らに移植しようとする狂気的な発言で、タツマキの逆鱗に触れ瞬時に粛清された。
総評
ジャガンは怪人協会の強化実験を生き延びた成功例であり、災害レベルこそ「不明」だが、戦闘力・描写・協会の基準から見ても 竜下位相当の怪人 と考えるのが妥当。深海王を大きく超える実力を持ち、建造物を玩具のように扱う念動力やタツマキ相手に即死しない耐久など、そのスペックは竜級の最低ラインを満たしている。
42位:メタルナイト(ボフォイ)|S級6位

キャラ概要
S級6位のヒーローにして、天才科学者ボフォイ博士が遠隔操作する無人ロボット兵器の総称。現場に立つのは常にロボットであり、本体は一度も姿を見せない秘密主義者。
博士本人は狡猾かつ偏屈で、合理第一・他人不信の性格。ヒーローでありながら救援要請を無視したり、怪人退治を兵器実験として扱うなど、極めて独自の価値観で動く。
一方で協会本部の建設・インフラ整備や職員の浄化など、社会的貢献度は非常に高く、謎めいた正義感も併せ持つ。
その実力と秘密主義から、ブラストと並んで協会が真に全貌を把握できていない存在として恐れられている。
- 圧倒的物量と技術力:国家規模すら凌ぐ兵器群を個人で保有し、その軍事力は協会すら把握不能。
- 無人ロボによる超火力戦闘:主力機メタルナイトは高火力砲撃で周囲一帯をまとめて消し飛ばす設計。
- 都市を7日で再建する超インフラ能力:暗黒盗賊団に壊滅されたA市を、政府予測の数十年を無視し1週間で復興した実績を持つ。
- ヒーローでありながら非協力的:緊急招集を無視、怪人協会戦も不参加。救援要請にも応じず、人命より合理性を優先する姿勢が目立つ。
- 敵は近くにいると語る謎の深さ:駆動騎士の「メタルナイトはジェノスの敵」、狂サイボーグとの関係、童帝への不可解な忠告など、数々の伏線を抱える謎多き人物。
総評
メタルナイトは、S級でも群を抜く軍事力・技術力・インフラ能力を誇る科学系ヒーロー。
実戦火力や都市建設能力は規格外で、ムカデ長老打破候補の一人に数えられるほどの潜在戦力を持つ。
しかし救援を無視する合理主義や極度の秘密主義が災いし、協会内では危険人物として扱われる場面も多い。
圧倒的技術と不透明な目的を併せ持つ、S級の中でもトップクラスに謎めいた存在といえる。
41位:童帝|S級5位

キャラ概要
10歳にしてS級5位へと抜擢された天才少年ヒーロー。
本名はイサムで、「童帝」という残念すぎるヒーロー名は協会が勝手に命名したもの。Y市に自前のラボを持ち、多数の兵器・ロボット・防衛装備を開発する科学系ヒーローとしてS級の頭脳と技術力を支える存在。
元メタルナイトの助手という経歴を持つが、ボフォイ博士の非協力的な姿勢に振り回されており、自ら前線に立たざるを得ない苦労人。また、同じ天才児による塾との交流を持ち、彼らの技術レベルも描写されている。
幼い外見に反して協会内での扱いは軽く、意見はしばしば「子どもの戯言」と見なされる。真面目に働きながら最も報われていない存在とも言われ、精神面は中間管理職のような苦悩を抱えている。
- S級屈指の技術力:膨大な兵器・ロボット・分析装置を開発し、情報処理と作戦立案でヒーロー側を支える科学の頭脳。
- 子供ゆえに報われない才能:協会にもS級にも軽く扱われがちで、最も働いているのに評価されにくい苦労人。
- メタルナイトの元助手:ボフォイと関係が深い数少ない人物だが、博士の秘密主義に振り回され続ける。
- 糖分で回転する天才頭脳:脳の消費が激しく、常にキャンディなどの糖分補給が欠かせない。
- 竜級と渡り合う兵装群:ランドセル兵器や「ブレイブジャイアント」など、竜級相手に戦える高火力装備を多数保有。
総評
童帝は、幼さと天才性を併せ持つ「S級の頭脳」でありながら、最も労力を割き、最も報われない立場にいる苦労人ヒーロー。
協会への貢献度は非常に高く、技術・情報・戦術のすべてでS級上位の働きをしているにもかかわらず、年齢ゆえに軽んじられがち。
しかし精神的な脆さを抱えつつも、正しいヒーロー像を貫こうと努力し続ける姿は作中屈指の好感度を誇る。
竜級を相手に戦果を挙げた実績、冷静な判断力、技術力の高さから、今後の成長次第ではヒーロー協会の未来を担う中心人物となる可能性が高い。
40位:スイリュー

キャラ概要
バングの旧友・スイチョーの孫で、「冥躰拳」を操る無敗の天才格闘家。
原作と村田版で性格や成長過程が大きく異なるが、いずれも卓越した格闘センスを持つ実力者。
普段は軽薄でマイペースだが、一般人や部下の安全には気を配る根は善良なタイプ。
ネオヒーローズ編ではスーツに依存せず、己の武術と判断力を活かす冷静さを見せる。
- 冥躰拳の超実力者:数多の武術大会で無敗、ガロウにも善戦するトップクラスの格闘技術。
- 性格は軽いが根は真面目:軽薄な行動が多いが、部下や一般人の安全は最優先する良心を持つ。
- スーツに依らない本物の戦闘勘:ネオヒーローズの強化スーツを過信せず、実力と判断力で戦う稀有な存在。
- 村田版ではヒーローの精神に覚醒:怪人協会編を通して弱さを自覚し、ヒーローを志すほどの成長を遂げる。
- トラブル体質の天才:強化スーツを爆散させるなどアクシデントが多く、周囲を振り回す一面も。
総評
スイリューは天性の武術センスと、窮地で真価を発揮する勝負強さが光る格闘家。
軽薄な言動が目立つ一方で、戦闘時は仲間や一般人を守るために本気を出せる善性の持ち主。
ネオヒーローズ編では強化スーツに甘えず武術家としての矜持を崩さない姿勢が際立ち、S級下位にも匹敵する潜在力を秘めた、成長性と実力を兼ね備えた戦闘職のエースといえる。
39位:ブルー

キャラ概要
ネオヒーローズ筆頭を務める16歳の若きエース。
S級1位ブラストの息子として大きく宣伝されているが、本人は親とは別の道を歩みたいという反発心も抱えている。
忍者の里出身の母・ルナの血も引き、潜在的な戦闘適性は高い。
若さゆえにやや頑固で空回りしがちだが、ヒーロー協会との融和を望むなど、真面目で視野の広い性格でもある。
実戦経験を積む中で怪人の脅威を理解し、サイタマの異常な強さにもいち早く気づいた数少ない人物。
- ブラストの息子という大看板:ネオヒーローズの象徴として宣伝されるが、本人は父への複雑な想いを抱く。
- 融和を望む優等生気質:協会とネオの対立に悩み、協力体制の構築を理想とする誠実なリーダー。
- 高性能スーツを使いこなす戦闘技量:災害レベル鬼〜竜と戦える実力者で、スーツの特性と限界を熟知。
- 生身にも潜むポテンシャル:瞳孔に情報表示があるため、サイボーグ化の可能性が高く、生体スペックも優秀。
- 熱く真っすぐな性格:危険を承知で生身で竜級に挑む、敵視されても信頼を投げかけるなど、若さゆえの大胆さが魅力。
総評
ブルーは、ネオヒーローズの若き象徴でありながら、協力を望む理想主義と熱さを併せ持つ正統派のヒーロー候補。
戦力としてはスーツ依存が大きいものの、判断力と機転、生身の潜在能力も高く、若手の中では頭一つ抜けた資質を持つ。
サイタマや怪人との遭遇を経て価値観が揺らぎつつあり、今後の成長とブラストの息子からの脱却が期待されるキャラクターといえる。
38位:阿修羅カブト(災害レベル:竜)

キャラ概要
進化の家が生んだ最強の生物兵器にして、災害レベル竜と明確に認定される怪人。
圧倒的な戦闘能力を持つが、傲慢かつ残虐で制御不能と判断され、ジーナス博士によって封印されていた存在。
サイタマの強さをただならぬものと察する洞察力を持つが、その底知れなさまでは見抜けなかった。
暴走形態「阿修羅モード」を解放すると1週間殺戮し続ける危険性を持ち、進化の家の中でも桁外れの脅威とされていた。
- 災害レベル竜級の生物兵器:ジェノスの攻撃を無傷で受け止め、一撃で半壊させるパワーを持つ。
- 隙のない高スペック:頑強な装甲、高速移動、危機感知能力、吹雪をも吹き飛ばす焼却砲を押し返す耐久と万能。
- 阿修羅モードの凶暴性:理性が1週間消失、破壊衝動だけで暴れ回る進化の家最大の失敗作でもある強化形態。
- 複数S級との仮想戦績が強力:ゾンビマンを1週間ひき肉にし続ける、クロビカリには15分持ちこたえるなど高い格闘性能。
- サイタマの強さを察知した数少ない怪人:戦闘前に殺気を感知して距離を取るなど、竜級以上の怪人に並ぶ洞察力を持つ。
総評
阿修羅カブトは、序盤に登場しながら災害レベル竜の基準ともいえる性能を持つ高純度の怪人。
暴走形態も含めて全スペックが高水準でまとまり、S級とも対等に戦える潜在性を持つが、サイタマの前では全てが無力だった。
その圧倒的強さと、サイタマの異質さを読んだ希少な洞察力は、ワンパンマン世界の怪人の中でも特に印象深い存在。
その後、同型が再登場していることから、進化の家の傑作モデルとして物語に影響を残し続ける怪物といえる。
37位:駆動騎士|S級9位

キャラ概要
S級9位のヒーローで、単眼のマスクと黒いボックス兵装が特徴の分析特化型サイボーグ(もしくはロボット)。
敵の情報を徹底的に収集し、将棋の駒をモチーフにした「戦術変形」によって最適な形態へ瞬時に切り替える確実な勝利を信条とする戦略家。
冷静で用心深く、必要と判断すれば人命すら戦術的犠牲と割り切る冷徹さも持つ。
怪人協会編では単独潜入で膨大な情報を集め、竜級のニャーンを分析勝ちで撃破するなど実力はS級中でも群を抜く。
一方でメタルナイトとの因縁や立ち回りの不可解さから、多くの謎を抱えたヒーローでもある。
- 分析力と戦略性:敵の能力を徹底解析し、弱点を突く理詰めの戦闘を得意とする知略型S級。竜級相手にも勝ち筋を構築できる。
- 豊富な戦術変形:歩・香車・桂馬・銀・飛車・角・金といった多種形態を切り替え、状況に応じてスピード・パワー・熱量を最適化。合体形態龍王など応用力も高い。
- 竜級撃破の実績:分析と変形を組み合わせ、格上のニャーンを攻略。火力よりも戦術で勝つタイプ。
- エネルギー補給による継戦能力:燃費こそ課題だが、電力を直接吸収して大規模チャージが可能。条件次第で長時間戦闘を維持できる。
- 謎に包まれた存在:メタルナイトへの強い疑念、機神シリーズとの関係、ジェノスの過去への示唆など、裏で独自に動く影の多いS級。
総評
駆動騎士は、派手さよりも確実性を重んじる異色のS級。
大火力こそ持たないものの、豊富な戦術変形と分析力により、格上をも理詰めで倒す戦略的な強さが魅力。
機体の燃費や稼働限界という弱点はあるものの、それを補う変形の柔軟性と補給能力はS級でもトップクラス。
さらにメタルナイトとの因縁や行動の謎が深まり続けており、戦闘力だけでなく物語の裏側でも大きな存在感を放つ。
確実に勝つために動くという信念と、変幻自在の戦術を併せ持つ、S級屈指の知略派ヒーローである。
36位:転生フェニックス男(災害レベル:鬼→竜)

キャラ概要
元はテレビ番組『アニマル帝国』の着ぐるみキャラ「ドンカンバード」のスーツアクターだったが、番組打ち切りによる解雇の怒りと絶望から着ぐるみと同化して怪人化した存在。
原作では登場3コマで童帝に粉砕されるかませ犬だったが、リメイク版では死んでも翌週には復活するドンカンバードの性質を受け継ぎ、災害レベル鬼 → 竜へと進化した「転生フェニックス男」として強敵へ成長。
驚異的な再生能力に加え、複数の形態変化、炎熱・氷・スピード・エネルギー吸収といった多彩な能力を持ち、童帝を精神空間に閉じ込め追い詰めるなど竜級として十分な実績を残す。
最終的にはサイタマの乱入もあって敗北し爆発。転生の結果、ヒヨコサイズの『ヒヨコ男(狼未満)』に退化。しかしその後なぜかヒヨコのまま成人男性サイズへ成長し、人々に愛される慈善活動家として第二の人生を歩む、作中でも屈指の異色キャラ。
- 倒されるほど強くなる転生特性:ほぼ無限に成長するポテンシャルを持ち、まさに怪人版スーパー〇イヤ人。
- 高速・炎・氷の三形態に変化:状況に応じてスピード・火力・氷技に切り替える万能型。
- 最終形態は金剛ブリリアントイーグル:圧倒的火力とエネルギー吸収で童帝を追い詰めた最強進化。
- 精神世界操作&死体蘇生のチート能力:フェニックス空間とゾンビ化で心理・戦線の両面を揺さぶる。
- 最終的にはヒヨコ男化して平和堕ち:弱体化後、慈善活動家として地域に愛されるギャグ的結末。
総評
転生フェニックス男は、原作では哀れなかませ犬だったとは思えないほど、リメイク版では強化に次ぐ強化で竜級の強者へと変貌した異色の怪人。
再生・進化・形態変化・エネルギー吸収・精神攻撃・死体蘇生と能力の幅が広く、童帝を追い詰めるほどの総合性能は竜級でも上位に入るレベル。
一方で、サイタマが乱入すると何もできないギャグ世界の住人であり、最終的にヒヨコ男として丸く収まるなど、戦闘力とキャラ性のギャップが魅力。
死ぬほど強くなる怪人という唯一無二のコンセプトと、後半の平和的人生の落差が光る、ワンパンマンでも稀有な成長型キャラクターである。
35位:サイコス(ギョロギョロ)災害レベル:竜

キャラ概要
怪人協会を実質的に束ねる最強クラスの超能力者。表向きは一つ目の巨大怪人「ギョロギョロ」として君臨しているが、その正体は地獄のフブキと因縁深い人間の女性・サイコス本人による遠隔操作の操り人形。
推定災害レベルは竜。凶悪な野心と圧倒的な念動力を持ち、人間社会の破壊と怪人支配による新世界を目論んだ。
学生時代はフブキ率いる「異能研究会」の副会長で、当時は温和で有能な参謀役。その後第三の眼と呼ばれる未来視能力を手にしたことで人格が破綻し、人類抹殺を掲げる危険思想へ豹変。
フブキの手で能力を封印されたが、執念で解除し怪人協会の黒幕として暗躍する存在となった。
リメイク版では怪人王オロチの創造主かつ参謀として振る舞い、多数の怪人化計画を主導。謎の組織「ツクヨミ」とも関連のある描写があり、作品全体でも屈指の裏の顔を持つキャラとなっている。

- 規格外の念動力と超能力:金縛り・テレパシー・重力操作など多彩だが、一度に1種のみ使用可能。
- 第三の眼による未来視が狂気の源:17歳で覚醒した未来視能力が人格崩壊の原因で、物語全体の伏線にも。
- 怪人協会の黒幕としての頭脳:オロチの怪人化や怪人細胞配布で組織を拡大、真のリーダーとして暗躍。
- タツマキ戦での因縁と敗北:遠隔操作体を駆使するも圧倒的差で撃沈。リメイク版ではオロチとの融合後も敗北。
- 人間的弱さと保護される運命:フブキへの憧れや精神の脆さが敗因。協会崩壊後は収監されるも、フブキ組に保護される。
総評
サイコスは、怪人協会の参謀というポジション以上に物語全体へ伏線と裏側を持ち込む重要キャラ。
念動力の強さだけなら竜級の中でも上位で、特にリメイク版ではオロチとの融合でタツマキを追い詰める異常な火力を発揮する。
しかし能力の単発制限、精神の脆さ、フブキへの執着が弱点となり破綻。
戦闘力よりも、未来視による狂気と怪人組織の頭脳としての存在感が際立つ。
単なる怪人ではなく、フブキ・タツマキ・ツクヨミなど多方面と繋がる物語の核の一つであり、今後も伏線の中心となる可能性が高いキャラクターといえる。
34位:ニャーン|怪人協会 幹部(災害レベル:竜)

キャラ概要
怪人協会幹部の一体で、災害レベル竜に分類される猫型獣人の怪人。
元々は普通の飼い猫だったが、過剰な愛情を押し付けてくる飼い主への嫌悪から怪人化した異質な存在。
細身の体に鋭い爪、そして紙のように身体を薄くできるすり抜け体術を持ち、怪人の中でもトップクラスの機動性と回避力を誇る。
その一方で、弱者を弄びながら殺す残虐性と、勝てない相手からは即逃げる卑劣さをあわせ持つ自分勝手な性格。怪人協会への忠誠心も皆無で、幹部とはいえ組織に縛られるタイプではない。
ぷりぷりプリズナーとの交戦やサイタマとの遭遇を経て恐怖心が増し、自身の危険を察するとあっさり怪人協会を離脱するなど、生存本能が極端に強いのも特徴である。
- 極限のすり抜け性能:身体を紙のように薄くして3mmの隙間すら通過。ほぼ全ての攻撃を隙間さえあれば回避できる異常な機動力。
- 弾丸を弾く爪:ライフル弾すらはじく強度の鋭爪を武器に、時間差で傷が炸裂する「猫罰」など高威力の切断技を持つ。
- 竜級らしい実戦力:駆動騎士に「油断がなければ危険」と言わしめるほど、スピード・切れ味・回避力のバランスが高い。
- 臆病な残虐性:弱者には残忍だが、勝てない相手からは即逃走。サイタマ相手には一撃も通らず一瞬で撤退する慎重さ。
- 幹部より命優先:危険を察すると怪人協会すら脱退するなど、生存本能が極端に強い自己保身型の怪人。
総評
ニャーンは、竜級幹部の中でも特に回避力・機動性・切断性能に優れた、ヒット&アウェイ型の高速アタッカー。
紙のように薄くなる体術と鋭爪のコンボは攻守一体で、正攻法での捕獲が極めて困難な厄介な怪人である。
一方で、強大な相手には戦意を喪失し、危険を感じると幹部の地位すら捨てるほどの臆病さも持つ。
凶悪性と慎重さという相反する特性が同居しており、そのせいで戦闘では実力を活かしきれない場面も多い。
とはいえ竜級としての実力は本物であり、駆動騎士戦ではギリギリまで追い詰めた実績もある。
捕えにくさ・速さ・切断力という質の高い危険度を持つ、怪人協会でも屈指のテクニカルファイターと言える。
33位:業火のフレイム|怪人協会 幹部(災害レベル:竜)

キャラ概要
忍者の里の出身で、黄金の37期と呼ばれるエリート世代の一人。
音速のソニックや閃光のフラッシュの先輩にあたり、同期の疾風のウィンドとは常に行動を共にする。
影の存在である世界から抜け出し、表舞台で活躍したいという願望を抱く野心家でもある。
無表情で寡黙だが、話し始めると意外に饒舌な面も持ち合わせる。
リメイク版では怪人化し、爬虫類のような皮膚と全身の炎を纏う竜を思わせる姿へと変貌。炎の忍術と身体能力が大幅に強化され、災害レベルも鬼から竜へと跳ね上がる。
武器は長刀で、炎を纏った斬撃や炎の脚技など多彩な火遁系の技を使用。怪人時には忍術すら捨て、純粋な身体性能による高速戦闘を展開する攻撃特化型ファイター。
- 炎の忍術と脚技:長刀と全身の炎を活かし、炎刃脚や散閃斬など火+斬撃の複合技を多用する高火力スタイル。
- 黄金の37期の上位実力者:ウィンドと並び忍天党のトップクラス。ソニックやフラッシュの技を改良して使うなど、技量は世代屈指。
- 怪人化で災害レベル竜に進化:怪人化すると爬虫類のような肉体と炎を纏う姿に変貌。速度・パワー・火力すべてが大幅強化される。
- 高速戦闘への特化:本気を出すと忍術や武器を捨て、怪人体のスピードのみで攻め続ける連撃特化の戦闘スタイルへ転換。
- 影から表舞台へ:忍者としての裏稼業ではなく、表側で名を上げたいという強い欲望を持つ、忍者勢の中でも珍しいタイプ。
総評
業火のフレイムは、忍者らしい高い技術と、炎の忍術を組み合わせた攻撃特化型の上位アタッカー。
怪人化によって災害レベル竜に達し、スピードと火力の両面で竜級相応の実力を発揮する危険な存在へと進化する。
ウィンドと並ぶ黄金の37期の上位実力者であり、表舞台に出たいという個人的な野心も相まって攻撃に振り切った成長性が魅力。
忍術・炎・高速連撃という三拍子が揃った、忍者勢でも屈指の切れ味を誇るキャラクターといえる。
32位:疾風のウィンド|怪人協会 幹部(災害レベル:竜)

キャラ概要
忍者の里出身、黄金の37期のエリートで、ソニックやフラッシュの先輩。同期である業火のフレイムとは常に行動を共にする。
原作・リメイク版で設定差はあるが、どちらも「裏の世界から抜け出し、表舞台で力を誇示したい」という強い野心を持つ。
口調はくだけているが、闘争心は高く、フラッシュ打倒が最重要目的。
リメイク版では怪人化し、全身に斑模様やクモ脚のような触角が生える竜級怪人へと変貌。怪人協会には忠誠心ゼロで、利用する気満々だった。
武器は鋼線とククリ刀。蜘蛛の巣のようなトラップ型の斬撃と高速体術を得意とする。
- 黄金の37期トップの忍者技量:フラッシュが上位勢と認める実力。鋼線とククリ刀を用いた罠+高機動の戦いが得意。
- 怪人化で災害レベル竜に強化:全身が怪人体へ変化し、速度とパワーが急上昇。ソニックが捉えられないほどの高速戦闘が可能。
- 圧倒的スピードへの自信:ロボットや超能力者すら超えると豪語するほどスピードに執着。
- 表舞台への強い渇望:使われる側だった人生から脱却し、力で支配する側に立ちたいという欲望が行動原理。
- フラッシュへの執念:怪人協会加入も怪人化もすべてはフラッシュ打倒のため。
総評
疾風のウィンドは、忍者勢の中でも特にスピードと執念に尖ったキャラクター。
生前・怪人化後ともに竜級相当の速度で戦うが、フラッシュとの差には技量と完成度の壁が存在する。
裏社会から抜け出し、表で名を上げたいという強い願望が物語の原動力で、怪人協会すら利用しようとする野心家。
業火のフレイムと並ぶ黄金の37期の上位実力者として、忍者勢の中でも存在感の大きいキャラクターといえる。
31位:ホームレス帝|怪人協会 幹部(災害レベル:竜)

キャラ概要
怪人協会幹部の一人で、災害レベル竜に分類される異質な怪人。
見た目はただのホームレスの男性で、ジャージにボロマント、段ボール製の王冠と非常に地味。
しかし、その能力は竜級怪人でも別枠といえる特殊性を持つ。
無尽蔵に生み出せる爆発する光の玉――彼が「光パワー」「神通力」と呼ぶエネルギー弾こそが最大の武器。
誘導・連射・爆撃など万能性が高く、ゾンビマンを再生すら追いつかない速度で黒焦げにする圧倒的火力を誇る。
もとは一般的なサラリーマンだったが、理不尽な理由で職を失いホームレスへ転落。
自殺を図った際に正体不明の存在(神)から力を与えられ、それを「人類排除の使命」と捉え怪人として覚醒した。
最終的には力そのものを没収され即死するなど、神と深く関わる特異キャラでもある。
- 無尽蔵の光弾による竜級火力:誘導・連射・爆撃を自在に操り、ゾンビマンやGブサイク大総統すら圧倒する破壊力。
- 本体は一般人レベル:筋力・耐久は人間並みで、接近されると無力という極端なアンバランスさ。
- “神”から与えられた外部エネルギー:負荷ゼロで使える代わりに、神の意思に従属する危険な力。
- 人類否定の思想:人類を地球の害と見なし、文明破壊を正義と捉える極端な信念を持つ。
- ワクチンマンとの関連性:光弾の性質が類似し、“地球の意志=神”に繋がる重要な伏線に関わる存在。
総評
ホームレス帝は、竜級でも屈指の火力を誇りながら、本体は一般人という極端な二面性を持つキャラクター。
神通力という特殊設定を背負い、ワクチンマンや神の存在と深く関わることで、物語上の重要度も非常に高い。
火力は竜上位級、耐久は最弱クラス、思想は危険という尖った構成で、戦闘能力以上にワンパンマン世界の核心へ触れる存在として異質な存在感を放っている。
30位:エビル天然水|怪人協会 幹部(災害レベル:竜)

キャラ概要
怪人協会所属の液体生命体で、推定災害レベル竜。
水塊の中に目玉が浮かぶだけのシンプルな外見だが、敵意・殺意に反応して巨大化・変異・攻撃する極めて危険な性質を持つ。
主な武器は高圧水鉄砲(ウォータージェット)。アマイマスクすら貫通する威力で、連射・同時多発も可能。身体も心臓部も液体のため物理攻撃が通りにくく、サイタマの普通のパンチでも完全消滅しない高いしぶとさを持つ。
リメイク版では、虎級怪人との共生体として誕生した設定が追加され、凍結克服など本能的な知性も描かれている。
- 強烈な殺意反応能力:周囲の敵意・殺意に反応し、自動で攻撃・変異・巨大化。戦場に存在するだけで危険。
- 竜級を貫くウォータージェット:アマイマスクすら貫通する高圧水鉄砲を多数同時発射可能。攻撃範囲と殺傷力が異常。
- 全身が液体の不死性:本体の心臓部まで液体化しており、物理攻撃では完全に破壊不能。サイタマでも一撃では倒れない耐久。
- 環境適応・吸収能力:凍結を油分吸収で克服するなど、本能レベルとは思えない適応力を発揮。
- キングの前では無力:殺意を感知できなければ動かないという欠点により、キングには一切反応できず停止する極端な性能差。
総評
エビル天然水は、液体という特性を最大限に活かした竜級の中でも異質な耐久型モンスター。
高圧水流による超火力、液体化による不死性、そして殺意への反応という特殊能力で、S級ヒーローをまとめて相手取れる凶悪さを持つ。
一方で、殺意がなければ動かないという致命的弱点により、キングのような存在には完封される極端な性能。
しかし総合力では竜級でも屈指の危険性を持ち、環境次第では災害規模を跳ね上げる潜在力がある。
液体ゆえに倒し切る手段がほぼ存在せず、「竜級最強格の不死モンスター」と言える象徴的な怪人。
29位:アマイマスク|A級1位

キャラ概要
A級トップに立つカリスマヒーローで、俳優・アーティストとしても国民的な人気を誇る存在。その華やかな表の顔とは裏腹に、内心では徹底的な完璧主義と強烈なヒーロー観を抱えており、怪人相手にも容赦しない冷徹さを見せる。実力は実質S級クラスで、協会内でも特別枠として扱われるほど。さらに自身の怪人化を隠し持ち、誰にも見せられない本性と向き合い続けている。
- A級最高位でありながらS級クラスの強さ:鬼級怪人を素手で粉砕する怪力と高耐久を持つ実力者。
- 完璧主義による苛烈な正義感:ヒーローは負けてはならないという思想から、失態や妥協を強く拒絶。
- 正体は怪人化したブサモン:醜さを呪った結果、怪人化して逆に完璧な美形になった特殊存在。
- サイタマの価値観に衝撃を受ける:「自分をどう見るかが大事」という言葉により、自身のあり方を見直し始める。
- 観覧車事件で怪人態を公表し転落:自ら変身を晒し戦場に戻るが、その後行方不明となり、評価は大きく揺らぐ。
総評
アマイマスクは「完璧なヒーロー像」を体現する一方、その裏に誰よりも不完全で脆い葛藤を抱える、多層的で魅力の深いキャラクター。圧倒的な人気・戦闘力・存在感を持ちながら、自分自身の怪人性に苦しむ姿が物語の緊張感を大きく高めている。ヒーローの理想を体現するサイタマとの対比も鮮烈で、世界観や価値観の掘り下げにおいて欠かせない重要ポジションと言える。
28位:ゴウケツ|怪人協会 幹部(災害レベル:竜)

キャラ概要
村田版のみ登場する怪人協会幹部で、災害レベル竜。かつては初代スーパーファイト優勝者という一流の武道家だったが、怪人王オロチとの戦いで敗北し、怪人細胞を自らの意志で摂取して怪人化した過去を持つ。十数m級の巨体と四つ目の容貌が圧倒的で、オロチにも信頼される実力者。部下の三羽ガラスを従え、武道家を素材として狩る残虐性と、状況を俯瞰して人材を見極める冷静さの両面を併せ持つ。
- 元・最強クラスの人間武道家:初代スーパーファイト覇者で、武術界の頂点にいた実力者。
- 自ら望んで怪人化した合理主義者:「暴力で全てを手に入れる」という野望が怪人細胞の摂取を後押しした。
- 竜の中でも上位に位置する規格外の強さ:ジェノスを一撃で戦闘不能にし、怪人化バクザンを子ども扱い、スイリューを絶望させた圧倒的火力。
- 残虐だが冷静な暴君気質:無駄に暴れず効率的に動く一方、逃亡者を捕らえ怪人化を強制する非情さを持つ。
- サイタマへの“本気の構え”を見せた希少な怪人:最終的にはワンパンだが、サイタマに対してだけは明らかに警戒して攻防を試みていた示唆がある。
総評
ゴウケツは「武の頂点に立った人間が、さらなる力を求めて怪物へ堕ちた」という物語性を持つ、非常にドラマ性の高い怪人。竜の中でも上位格に分類される化け物染みた戦闘力を備え、スイリューの絶望やジェノスの恐怖を通して、作中屈指の威圧感を読者に植えつける存在となった。一方で、弟子への微かな情や武術界の衰退を嘆く元人間らしさがキャラに深みを与えている。最後はサイタマの強さを際立たせる悪役の宿命から逃れられなかったが、その過程の迫真の描写は、竜級の恐ろしさを示す象徴的エピソードとして高く評価されている。
27位:メルザルガルド|災害レベル:竜

キャラ概要
暗黒盗賊団ダークマターの最上位戦闘員にして宇宙船の外郭を任されるエリート。災害レベル竜に相応しい実力を持ち、5つの頭部と人格を自在に分裂・合体させる異形の戦士で、100年以上連れ添った複数人格が連携して戦う特異な存在。伸縮・変形自在の肉体と強烈な破壊力を武器に、S級4人を同時に相手取れる格の違いを見せつける。不死身のコア構造によって再生を繰り返すなど対処難度も極めて高い。
- 5つの人格とコアを持つ異形の戦闘生命体:分裂・合体で戦闘スタイルを変え、5体合体時が最強。
- ほぼ不死身の再生能力:コアを破壊されない限り完全再生。コアは体内を自由移動。
- S級4人を同時に捌ける実力:金属バット、バング、アトミック侍、プリズナー相手に互角以上。
- 変形攻撃の火力が凶悪:刃・ムチ・ハンマーへと変形し、イアイアンの腕を瞬時に破壊。
- 唯一サイタマと遭遇せず見せ場を確保した幹部:他幹部と違い即死を免れ、長時間のバトル描写に恵まれた。
総評
メルザルガルドは複数人格・分裂戦闘・不死身という、ワンパンマンの中でも特にギミック性の高い竜級。S級ヒーローが4人がかりで挑んでようやく攻略法を見つけられるほど耐久・戦闘力が高く、物語全体でも屈指の倒し方を考えさせる敵として強烈な印象を残したキャラである。最終的にはコアを一点突破され敗北したものの、サイタマに瞬殺されなかったというだけで作中でも稀有な立ち位置を獲得しており、ダークマター編を盛り上げた戦闘要員として評価が高い存在と言える。
26位 超合金クロビカリ|S級11位

キャラ概要
S級11位ヒーロー。鍛え抜かれた肉体を「超合金」と称されるほどまで極めた純粋パワー系ヒーロー。
能力や特殊技ではなく、徹底的に鍛え上げた肉体ひとつで怪人と戦うストイックな戦士であり、その佇まいや言動からも武骨な職人のような雰囲気を漂わせる。
精神面も鋼のように強く、「筋肉こそ最強」という持論を日々の鍛錬で示し続ける、生粋の努力型ヒーロー。
- 防御力はS級屈指:生身とは思えない超合金の筋肉であらゆる攻撃を耐えるタンク役。
- 攻撃もシンプルに強烈:パワー勝負では上位S級クラスにも劣らない破壊力を持つ。
- 精神的タフさが異常:対怪人協会戦では限界を超えても折れないメンタルを見せる。
- 能力無しの純粋フィジカル枠:特殊能力がない分、純粋な肉体性能が際立つキャラ。
- チーム戦での存在感が高い:前衛として味方の盾役になれる数少ないヒーロー。
総評
クロビカリは、ワンパンマン世界でも非常に珍しい能力無しでここまで戦える肉体特化型ヒーロー。
上位陣に比べると技の派手さはないものの、その耐久力・タフネス・継戦能力はS級屈指で、敵の猛攻を受け止めながら味方の攻撃チャンスを作る「前衛の要」として極めて優秀。
怪人協会編で見せた、人間離れした粘りと折れない闘志は多くの読者の印象に残る名シーン。
シンプルながら「人間の限界を超えたフィジカル」と「努力で到達した強さ」を体現する、S級の中でも独自の魅力が光る存在です。
25位:金属バット|S級15位

キャラ概要
S級ヒーロー(初登場時15位→現在16位)。昭和ツッパリ風のリーゼントと特注金属バットを武器に戦う強面の青年。
粗暴な見た目に反して情に厚く、妹ゼンコや飼い猫を溺愛するなど人間味の強いヒーロー。
戦闘では打撃主体のシンプルなスタイルだが、洞察力も高く、怪人の弱点を瞬時に見抜く頭も持つ。
彼の存在はS級創設のきっかけのひとつでもあり、協会内でも異質な実力と人気を誇る。
- 気合いで戦闘力が青天井に上昇する異質のタフネス:ダメージを受けるほど強くなり、重傷状態からの逆転が常。
- 特注バットを使ったパワーファイター:攻撃も防御もバット一本。災害レベル鬼すらC級時代に単独撃破。
- 不良のようで実は誠実・情に厚い:無作法を嫌い、妹や仲間には優しい任侠気質。
- 洞察力に優れ、組織の闇も即見抜く頭の良さ:ネオヒーローズ加入時には誰より早く不穏さに気づいた。
- ガロウ・ムカデ仙人戦で示したS級屈指の潜在火力:ONE氏も「竜もいける」と発言されるほどの爆発力を持つ。
総評
金属バットはシンプルな力と根性を極めた、ワンパンマン屈指の努力型ヒーロー。
能力に頼らず身体能力と気合いだけで竜級クラスと渡り合える実力は、S級の中でも異彩を放つ存在だ。
見た目は粗暴でも人間味が強く、妹との絆や曲がったことを許さない性格がファン人気の大きな理由。
派手な技巧ではなく「殴る」「立つ」「折れない」という王道の強さを体現しており、今後の覚醒次第ではさらに上位を狙えるポテンシャルを秘めている。
24位:G(ゲロ)ブサイク大総統|怪人協会 幹部(災害レベル:竜)

キャラ概要
怪人協会の幹部級怪人であり、ブサモンと呼ばれる怪人種の頂点に立つ存在。
ブサモンとは、生来の容姿へのコンプレックスや社会的な蔑視から負の感情が爆発し、怪人化した者たちの総称。その中でも大総統は特に強い劣等感と嫉妬心を力に変換する異質の怪人で、自身が抱く負の感情をそのままフィジカルへ上乗せするという特異体質を持つ。
イケメンを本能的に忌避するアマイマスクとの相性は最悪で、S級相当の実力を誇るアマイマスクすらまったく歯が立たないほどの相性差を見せつけた。
後にハグキに飲み込まれたことをきっかけにG(ゲロ)ブサイク大総統へ変異し、全身を強酸に侵されたドロドロの怪物へと変貌。耐久・攻撃・再生すべてが大幅に強化され、より凶悪な存在となった。
- 驚異的タフネス&変異強化:通常形態でさえS級級の攻撃に耐え、状況に応じて肉体を変異して強化。G形態では酸と再生能力まで得て、まさに不沈の怪物に進化。
- 相性破壊の天敵性能:アマイマスクのブサモン拒絶という精神的弱点を突き、S級クラスの彼を完封した稀有な対イケメン特効持ち。
- 残虐かつ歪んだ攻撃思想:相手が一番嫌がる部位を狙う崩壊パンチシリーズが象徴。顔・腕・全身・尊厳…何でも崩しにいく外道ファイター。
- G形態の強酸による攻防一体性能:触れれば即溶解。攻撃と同時に溶かし、受けたダメージは溶接再生。強酸+再生で戦場を支配する超継戦型。
- たまに出る常識的ツッコミ:普段は醜悪だが、黒い精子に語句説明したり、アマイマスクに冷静にツッコむ場面も。妙に人間味のあるギャップ持ち。
総評
Gブサイク大総統は、怪人としての戦闘能力と残虐性に加え、アマイマスクを完封するほどの相性ブレイカーとして特異な存在感を放つ怪人。S級たちと複数回交戦し、クロビカリ・アマイマスク・タンクトップマスターといった強者を次々に戦闘不能へ追い込み、G形態では剣聖会をまとめて溶かすほどの圧倒的な制圧力を発揮した。
反面、強酸により持久力が低下する・補給が必要になるなど弱点も抱えており、黄金精子やガロウのような上位勢には押し負けてしまう。
また、純粋なフィジカルの規格外さでは竜上位~神レベルの怪物たちには一歩届かないため、総合ランキングでは24位に着地。
それでも負の感情を力に変換するという異質な能力、強酸をまとった禍々しい姿、そして数々の強豪を溶かし潰した圧倒的戦果から、怪人協会でも屈指のインパクトを持つ存在として強烈な印象を残している。
23位:バング(シルバーファング)|S級3位

キャラ概要
S級ヒーロー3位に座する老練の武術家。
攻防一体の究極武術「流水岩砕拳」の創始者であり、老体ながら竜クラスの怪人相手にも最前線で戦える実力者。
性格は温厚で常識的、S級の中では希少な人格者枠として慕われている。
サイタマの実力にも早くから気付き、彼を正当に評価した数少ないヒーローでもある。
過去の荒れた武人時代や弟子ガロウとの因縁など、内面にも深みを持つシリーズ屈指の達人キャラ。
- 老いてもS級上位の達人:流水岩砕拳による受け流しと反撃が卓越し、竜相手でも戦える高水準の近接能力。
- S級では貴重な常識人:温厚で礼儀正しく、暴走しがちなS級の中で数少ないまともな大人。
- サイタマの強さを正しく評価:外見や評価に左右されず、本質を見抜く観察眼でサイタマを早くから認めた人物。
- 過去の過ちとガロウへの責任:道場の方針や育成の失敗を自分の責任として背負い、ガロウと真剣に向き合う師匠。
- 兄ボンブとの最強コンビ:兄弟連携で竜クラスを倒すほどの破壊力を発揮し、武術界トップの連携力を誇る。
総評
バングは老いてなお最強を体現する、ワンパンマン屈指の達人キャラ。
戦闘力だけでなく、人間性・観察力・責任感など総合的な完成度が高く、物語全体の軸を支える存在でもある。
特にガロウとの因縁を通して示される「過ちを悔い、責任を果たす師匠」としての姿は、作品でも屈指の名シーン。
戦闘能力はS級上位にありながらも、全盛期を過ぎた状態での戦いとなるため、怪人協会最上位級より一歩下の23位評価に着地。
それでもその達人としての完成度は依然として健在で、
技術・精神性・存在感すべてがトップクラスの名キャラと言える。
22位:ボンブ

キャラ概要
S級3位バングの実兄にして、旋風鉄斬拳の創始者。
武術界ではバングと並び称される伝説的存在で、多数の弟子を抱える大道場の師範。冷静沈着で強敵の前でも動じず、弟とは対照的な容姿ながら根本の武人性はよく似ている。
若い頃には荒れていたバングを拳で更生させた“兄としての導き手”でもあり、武の道を真っ直ぐに歩ませた立役者。
戦闘では直線的で殺傷力の高い奥義を操り、老年とは思えない攻撃性と判断力で竜クラスにも有効打を叩き込む実力者である。
- 武術界トップの攻撃型達人:旋風鉄斬拳の創始者で、バングと同格。竜に通る高火力。
- 直線的で殺傷力特化の剛拳:真空波のような斬撃を飛ばす先制攻撃型スタイルが武器。
- バングを更生させた名指導者:荒れていた弟を導き、数百人の弟子を持つ育成のプロ。
- 兄弟タッグは竜クラスでも瞬殺級:連携奥義で覚醒前後のガロウすら圧倒する最強コンビ。
- 冷静で判断力に優れた武人:道場破門の決断から戦闘中の余裕まで、覚悟と冷静さが際立つ。
総評
ボンブは「攻撃に特化したバング」と言える、ワンパンマン屈指の老練アタッカー。
その旋風鉄斬拳は流水岩砕拳と対照的で、兄弟が揃うことで近接戦闘の完成度が極限に達する。
竜クラスへの有効打、覚醒ガロウと渡り合う実力、冷静な判断力と育成者としての実績など、総合的な能力はS級上位に匹敵する。
ただし、ヒーロー協会に所属していないため公式評価外となり、出番も限定的。
それでも「武術界の双璧」×「兄としての導き手」×「攻撃特化の達人」という役割は唯一無二で、戦闘力・物語性ともに22位にふさわしい存在感を放つ。
21位:番犬マン|S級12位

キャラ概要
S級12位(元C級301位)のヒーロー。
犬の着ぐるみをまとった寡黙な男で、超嗅覚を武器にQ市を1人で無被害に保ち続ける守護者。
怪人が頻発する超危険地帯を独力で制圧し続けるほどの戦闘力を持ち、金属バットが「S級成立の立役者」と語るほどの実力者。
四足歩行による獣のような圧倒的スピードとパワーで怪人を蹂躙し、ガロウが「どっちが怪人かわからねぇ」と戦慄するほど。
- Q市を1人で守る常時S級戦力:怪人多発エリアを単独で完全鎮圧する異常な防衛力。
- 四足戦闘×怪力の暴獣スタイル:高速突撃と圧倒的パワーで鬼クラス集団を瞬殺。
- ガロウすら圧倒した規格外の戦闘力:流水岩砕拳を凌ぎ、手負いとはいえ金属バットを上回るフィジカル。
- 犬並みの嗅覚と察知能力:気配読み・危険感知の精度が高く、Q市の治安を崩させない。
- 無言で職務を全うする“市の象徴”:サインも拒否し続けるが、Q市で最も愛される会いに行けるヒーロー。
総評
番犬マンは奇抜な見た目のマスコットに見えて、実態は S級上位クラスに匹敵するフィジカル特化型モンスター。
四足戦闘の相性差と圧力でガロウをボコボコにした描写は、作中でも屈指の規格外フィジカルを持つヒーローであることの証明。
守る対象をQ市に限定しているため大規模戦には不参加だが、自分の街に敵を通さないという一点においては全ヒーロー中でも最高峰の信頼度を誇る、局地最強の守護者といえる。
20位:アトミック侍|S級4位

キャラ概要
S級4位のトップ剣士にして「ハードボイルドの人情派」。
剣聖会出身の超一流の剣豪で、光速に迫る斬撃と卓越した身体能力を持つ。
名声よりも実力を重んじ、強者しか認めない頑固な武人肌。
三剣士の師であり、弟子想いの一面も強い。
伝説の精神感応剣「日輪」に認められたことで、その剣速は黄金精子の右腕さえ断つほどの領域へ到達した。
- S級4位の超高速剣士:レーザー・弾丸以上の剣速を持ち、原子すら断つ「アトミック斬」を操る。
- 斬撃以外を捨てた徹底した純剣士:身体能力は高いが戦法は完全に剣術特化。相性の悪い敵には苦戦しがち。
- 伝説の剣「日輪」に選ばれ覚醒:ホームレス帝の光弾を捌き、黄金精子の桁外れの腕を切断する規格外の性能を発揮。
- 弟子想いの熱い師範:三剣士(A級2~4位)を育て、傷つけられれば激昂する強い情の持ち主。
- 強者にしか敬意を払わない武人気質:名声を信用せず、真に腕を見せた者だけを認めるストイックな姿勢。
総評
アトミック侍は、剣術一点突破でS級4位に立つ純粋武人という希有な存在。
戦闘手段が剣に依存する分、分裂・再生系の怪人とは相性が悪いが、技量・速度・斬撃密度は作中でもトップクラス。
日輪の覚醒後は黄金精子を斬るなど、単純な斬撃性能だけならS級上位~最上位クラスの火力を持つと言える。
欠点は明確だが、得意分野での爆発力は圧倒的。
まさに「切れる相手には無類の強さ」を発揮する、一刀専心の侍ヒーロー。
19位:ゲリュガンシュプ(災害レベル:竜)

キャラ概要
ダークマター三戦士の一人で、災害レベル竜の実力者。
「宇宙一の念動力使い」を自称し、念動力で竜巻・重力操作・超高速投石など多彩な超能力を扱う。
その攻撃速度は摩擦無効化によって亜光速に達し、理論上はタツマキの投石をも上回るとされる。
母船の指揮官も兼ねる知性派だが、サイタマにはまったく通用せず一撃で敗れた。
- ダークマター最上位三戦士の一角:メルザルガルド、グロリバースと並ぶボロス側の最高戦力。
- 宇宙一を名乗る強力な念動力使い:竜巻・重力操作・超高速投石など超能力の応用幅が大きい。
- 亜光速級の投石火力:摩擦無効で速度を極限まで上げ、タツマキ以上の威力と評される攻撃性能。
- 指揮能力に優れた知性派:母船内部の統括役を担い、全体作戦を指揮する立場。
- しかしサイタマには一瞬で敗北:念動流石波は通用せず、反撃の投石で頭部を吹き飛ばされ即死。
総評
ゲリュガンシュプは、念動力特化型の竜級エスパーとして非常に高い潜在火力を持つキャラ。
亜光速クラスの攻撃が可能という設定は作中でも屈指のチート級スペックだが、
相手が悪すぎた(=サイタマ)ため、戦闘描写では強さを発揮しきれなかったタイプ。
能力値だけ見ればタツマキにも部分的に競り得るほどの高性能だが、総合力・フィジカル・技量では地球側の最上位には及ばない。
高火力の念動能力 × 知性派指揮官という、ダークマターらしい理詰めの強さを象徴する竜級戦士と言える。
18位:音速のソニック

キャラ概要
「忍者の里」終わりの44期唯一の生き残りで、裏社会で暗殺稼業を生業とする25歳のエリート忍者。
過酷な訓練と粛清の地獄を生き抜いたサバイバーで、その生い立ちから残忍で冷酷な戦闘スタイルを身につけている。
音速の名に違わぬ圧倒的スピードと技巧は裏社会でも一級品で、分身術や高速剣技など、純粋な戦闘技術だけならS級クラスに肩を並べる実力を持つ。
しかし、サイタマと出会って以降は人生が狂わされっぱなしで、技を完全に見切られたショックから宿敵として執着するも、毎度理不尽に敗北してしまう不憫系イケメン。
自らの技への誇りと負けず嫌いが極端に強く、一度認めた相手には異様な執念を示すが、それが裏目に出てオチ担当へ転落することもしばしば。
それでもサイタマを倒すための修行を怠らない努力家で、ギャグキャラ扱いされながらも、根底の実力とストイックさは本物。
凶悪な暗殺者と努力系ギャグ枠という二面性こそ、ソニックの最大の魅力である。
- 悲惨な過去を持つ里の生き残り:孤児を兵器として育てる忍者の里で過酷な訓練を生き延びた44期唯一の生存者。
- スピード全振りの忍者アタッカー:刀・手裏剣を軸に分身、四影、葬十影葬など高速技を連発するスピード特化型。
- 武器依存で火力は控えめ:速さは一級品だが、武器を失うと戦力ダウン、深海王クラスの怪人には決定打を出せない。
- サイタマを宿敵視する異常な執着:技を見切られたショックでライバル認定、毎回ギャグ的に敗北し、不憫ポジションに落ち着く。
- 努力家で実力は確実に伸びている:真面目な修行で成長中、ネオヒーローズ編ではフラッシュとの共闘で大幅にパワーアップ。
総評
音速のソニックは『ワンパンマン』屈指のギャップキャラだ。
本来は冷酷で残忍、戦闘に快楽すら覚える戦闘狂の暗殺者であり、スピードにおいてはS級クラスの才能を持つ実力者。しかしサイタマと遭遇してしまったが最後、股間直撃・逮捕・脱獄・怪人化失敗(料理)など、不遇すぎる敗北芸が定番化することに。
ただし、彼の努力量や向上心は本物で、フラッシュやジェノスすら認める実力の伸びを見せる。
過去のトラウマを抱えながらも、自分の技術に誇りを持って突き進む姿は、シリアスとギャグのバランスが絶妙。人気投票で1位を獲得したことが示す通り、愛されキャラとしての魅力は作中屈指だ。
真面目に強くなろうとしているのに毎回サイタマに理不尽に負けるこの悲喜劇こそが、音速のソニックというキャラの最大の持ち味である。
17位:ジェノス|S級17位

キャラ概要
サイタマの唯一無二の弟子であり、脳以外を機械化した19歳のサイボーグ青年。
整った顔立ちと冷徹な雰囲気から女性人気が高い一方、戦えば手足が吹き飛ぶ激戦担当の常連というギャップキャラ。
災害レベル鬼を単独で討伐できる実力を持つS級ヒーロー17位で、サイタマの力を最も近くで理解している数少ない存在。
復讐心を胸に、暴走サイボーグを追い続ける熱い心の持ち主でもあり、仲間や市民のためなら全身が砕けても立ち向かう真のヒーロー。
- S級17位の高火力サイボーグ:焼却砲を核とした超火力と変形ギミックで鬼クラスを撃破。
- 戦闘への執念と不屈さ:何度身体が壊れても立ち上がり、常に全力で敵へ挑む。
- サイタマへの絶対的な敬意:唯一敬語で接し、師匠LOVEが暴走して物騒になることも。
- クール系だが若さゆえの脆さも:油断・慢心・不意打ちへの弱さが付きまとい、しばしばかませ枠に。
- 復讐を原動力に強化を続ける成長株:暴走サイボーグ討伐を誓い、戦うたびに機体をアップデート。
総評
ジェノスは強さのリアリティと成長ドラマを作品にもたらす、ワンパンマンに欠かせない存在。
サイタマの無双を引き立てる役回りが多いものの、彼自身の戦闘は常に死闘であり、努力や挫折をくり返す姿はある意味で主人公以上に少年漫画の主人公像に近い。
師匠の哲学に触れながら少しずつ強さの本質を学び、人としてもヒーローとしても成長していく過程は読者の共感を呼ぶ。
派手な火力、凄惨な損壊描写、真っ直ぐすぎる心――すべてがジェノスらしさであり、彼が登場するだけで戦闘シーンが格段に熱くなる。
16位:閃光のフラッシュ|S級13位

キャラ概要
S級13位、ヒーロー協会屈指のスピードを誇る中性的な美青年ヒーロー。
背中まで伸びる黄金の長髪、光のエフェクトのような髪留めが象徴的。
冷静でプライドが高く、気が短いが、根は真面目でヒーローとしての使命感は強い。
忍者の里の生き残りで「終わりの44期」の元トップ。
同期である音速のソニックとは因縁と情が入り混じる複雑な関係。
怪人協会編では竜レベル2体を同時に斬り伏せる圧倒的な速度と技量を披露し、S級の中でも最高峰の実力者であることを証明した。
サイタマとは初対面から互いを怪人と誤認し交戦。
自身の速度を見切られたことで内心大きな衝撃を受け、以降は興味と警戒心が入り混じった奇妙な先輩ムーブを見せる。
- S級屈指のスピード&剣技の達人:愛刀が折れても素手で竜レベルと渡り合う、速度特化トップクラス。
- 完璧主義でプライドが高いが、根は正義感の強いヒーロー:被害を最小化するため速く倒すことに強い信念を持つ。
- サイタマを認めつつも負けを認めない負けず嫌い:速度を見切られて動揺するが、興味を示し先輩らしく接する場面も。
- 忍者の里の元エリートで、同期のソニックに情がある:自ら里を壊滅させた過去を持ち、生き残りの悪党狩りを続けている。
- 秘伝忍術でさらに強化される伸びしろの怪物:あの御方の巻物を習得し、竜を瞬殺する新技まで獲得。
総評
閃光のフラッシュは、ワンパンマンのスピード枠の頂点とも言える存在で、ソニックすら置き去りにする反射神経・技量・剣速は全S級の中でも突出している。
プライドが高く傲慢に見えるが、実際は、市民被害を減らすために最速で倒す、強者としての責任を持つ、認めた者には面倒見が良いなど、ヒーローとして非常に真面目で人間味のあるキャラ。
サイタマに速度を見切られたことで価値観を揺さぶられた側の一人でもあり、彼の存在はフラッシュの原動力にも、物語の深みを作る要素にもなっている。
秘伝忍術を習得してさらに進化した今、ブラストを除けばトップ数名に入る実力者といっても過言ではない。
イケメン・スピードスター・クール系という三拍子が揃い、強さと魅力の両方でS級らしい存在感を放つキャラクター。
15位:育ちすぎたポチ|怪人協会 幹部(災害レベル:竜)

キャラ概要
怪人協会がアジトで飼っていた超巨大モンスター犬。
本来は番犬ポジションだが、その攻撃力と破壊力は竜レベルに匹敵し、怪人王オロチすら一目置く怪物。
見た目は巨大化した黒い子犬に6つの眼がついたような異形で、凶暴さと愛らしさが同居する独特のビジュアルが特徴。
知能は普通の犬と同レベルで会話はできないが、自分より強い者に懐くという動物的な本能を持つ。
ガロウやサイタマに一度「おすわり」で躾けられて以降、完全に敵ではなくなり、現在はサイタマの周辺に住み着いた半ペット状態。
リメイク版では行動描写が大幅強化され、高速移動・壁走り・乱射攻撃などアジトを崩壊させかねない凶暴な戦闘を展開。
小型化して弱体化した後もフブキ組をビビらせるほどの火力を保ち、牛肉につられて勝手に出入りするしたたかさも見せる。
- 竜クラスに迫る破壊力の焦熱弾:鬼レベル複数を一撃消滅、ガロウも怯ませる超火力。
- サイタマやバングの攻撃でもほぼ無傷のタフネス:S級上位の攻撃でも本体はほとんどダメージなし。
- 知能は犬並みで作戦行動は不可:幹部扱いだが役割は実質アジトの番犬。
- 強者に懐き、弱者には媚びるちゃっかり気質:フブキの高級牛肉には即反応し、勝手に食べて勝手に帰る。
- 現在はサイタマ宅の半ペット化:小型化してもなお強く、たまにフブキ組を助ける気まぐれ戦力。
総評
育ちすぎたポチは、ワンパンマンの怪人の中でも極めて異質な存在。
凶暴に見えて実は犬そのもので、強さは竜クラス、性格は子犬、扱いはペットというアンバランスさが魅力となっている。
戦闘力だけ見れば上位S級にも匹敵するレベルであり、焦熱弾の破壊力、並外れた耐久、巨体とは思えない俊敏さは怪人協会の中でも頭抜けている。
一方で知能が低く、台詞もなく、敵味方の区別も曖昧なため、物語上は制御不能な巨大な犬という役割に収まる。
しかしサイタマに躾けられて以降は完全に敵ではなくなり、「強すぎるのにかわいい」というギャップで人気が爆増。
現在はサイタマ宅とフブキ組を股にかけて餌を漁るという、世界最強クラスの野良犬として第二の人生(犬生)を満喫している。
ワンパンマンの中でも強さと愛嬌を両立した非常に稀有なキャラ。
14位:大怪蟲ムカデ長老|怪人協会 幹部(災害レベル:竜)

キャラ概要
怪人協会に所属する、災害レベル竜の超巨大ムカデ怪人。
ムカデ先輩の完全上位互換にあたる存在で、過去にトップヒーロー・ブラストと激闘したほどの大物。
その巨体は全長1km超とも言われ、市街地に出れば天災の名に恥じない被害を生む。
鋼鉄すら通さない重装甲、地中を瞬時に移動する機動力、怪人を飲み込んで輸送できる特殊性など、能力面はすべて規格外。
またフェニックス男と連携するなど知性も高く、怪人協会の実働部隊・殲滅兵器として機能していた。
ジェノス・バング・ボンブの三者を同時に相手取り圧倒し、脱皮→巨大化→再生を繰り返す不死性でヒーローたちを絶望させる。
最終的にはキングの挑発に反応し暴走したところをサイタマの「マジ殴り」で粉砕され、長き因縁に決着がついた。
- 全長1km級の天災レベルの巨体:町ごと押し潰す質量と破壊力。
- 金属バットやメタルナイトの攻撃でも無傷の外殻:竜の中でも最上位クラスの耐久。
- 地中を高速移動+遠距離感知の知性:ヒーロー3人の連携すら振り切る機動力。
- 脱皮・進化・再生を繰り返す不死性:体内を破壊されても強化して復活。
- ブラストすら撃退できなかった強敵:村田版でも屈指のサイタマが本気を出した相手。
総評
大怪蟲ムカデ長老は、村田版ワンパンマンの中でもトップクラスの総合スペックを誇る怪人だ。
巨体・耐久・再生・機動力・知性、すべてが高水準ではなく“災害クラスを越えた災害そのもの”として描かれている。
特に脱皮と再生による実質的な不死性はヒーロー側の戦術を完全に無力化し、バング・ボンブ・ジェノスという総力戦でも決定打を与えられない圧倒的バランスブレイカー。
数で押しても、火力で押しても突破できない理不尽な怪物として恐れられた。
その強さはサイタマがマジ殴りを解禁したことが証明で、「片手間のサイタマを本気にさせた数少ない敵」という点で作中の格は非常に高い。
災害レベル竜の中でも間違いなく最強クラスであり、怪人協会編を代表する絶望そのものの強敵と言える。
13位:マルゴリ(災害レベル:鬼)

キャラ概要
兄・フケガオが開発した究極ステロイド「上腕二頭キング」を飲んだことで巨人化した、序盤屈指のインパクトを持つ怪人。
人間時代は筋トレに明け暮れる努力家で、世界最強を夢見る純粋な青年だったが、薬の副作用によって身長270m〜1km級の超巨人へと変貌。
腕を振るだけで都市が吹き飛ぶ理不尽な怪力を手に入れ、兄と共に地上征服を企んだが、誤って兄を叩き潰してしまい暴走。
怒りと絶望のままサイタマに挑むも、最終的にはワンパンで粉砕され、倒れた衝撃でB市までも壊滅させた。
「どうしてこうなった!!!」という悲痛な叫びが印象的な、序盤最大級の被害を生んだ悲劇の巨人怪人である。
- 最大級の巨体(270m〜1km級):序盤どころか全キャラでもTOPクラスのスケール。
- 腕を振るだけで都市崩壊レベルの破壊力:D市を数平方km吹き飛ばし、直径1kmの大穴を形成。
- 怒涛の連撃でD市を更地化:市民数万人を瞬時に殺傷した圧倒的パワー。
- 兄を誤殺→逆恨みで暴走する悲劇性:強さを求めただけの青年が最悪の結末を迎える。
- 災害レベルは鬼判定だが実質竜扱い:2都市壊滅級の被害から議論が絶えない。
総評
マルゴリは序盤に出すには強すぎると言われ続ける、ワンパンマンの象徴的怪人。
破壊規模は竜級以上にもかかわらず劇中では災害レベル鬼と判定されており、そのギャップがファンの間で長年ネタにされている。
兄を誤って殺してしまい、最強を手に入れた瞬間に人生が崩壊するという悲劇性も作品の雰囲気に深みを与えており、サイタマのワンパンシーンでは、圧倒的な力の差と虚無感が強烈に描かれている。
市を2つも壊滅させたスケール、怪力、破壊描写すべてが怪人の恐ろしさを見せつける代表例で、サイタマの強さを象徴する序盤最大の踏み台として現在も語られる存在だ。
12位:ワクチンマン(災害レベル:竜)

キャラ概要
『ワンパンマン』第1話に登場した、物語最初の災害レベル竜にして象徴的な怪人。
地球環境を破壊し続ける人類を粛清するため、地球の意志が生み出した使徒であり、見た目は悪魔のような紫色の異形。
生体エネルギーを操り、都市規模を吹き飛ばす破壊光弾を自在に生成・連射できるうえ、巨大怪獣形態に変身可能と、設定だけ見れば竜に相応しい高スペック。
しかしサイタマとの邂逅からわずか一瞬でワンパンされ、彼の無双ぶりを読者に叩きつける初代踏み台怪人として不朽の存在となった。
- 人類粛清のために地球が生んだ使徒:環境破壊への地球の怒りを体現した怪人。
- 生体エネルギー弾で半径数百m規模の爆発:A級以下31名を余波だけで無自覚に葬る火力。
- 巨大怪獣形態で戦闘力大幅上昇:18m級へ変身、本来はリミッター解除状態。
- 飛行・連射・広範囲破壊の三拍子:ホームレス帝と類似する謎のエネルギーを操る。
- サイタマのワンパンで木端微塵→キングの伝説誕生:この事件が最強の男キングの虚像を作る起点に。
総評
ワクチンマンは、物語冒頭にして「サイタマの無双ぶりを世界へ提示するための完成された怪人」といえる存在。
能力・設定・破壊規模は災害レベル竜に相応しく、環境問題をテーマにした強烈なヴィラン性も兼ね備えている。
一方で、変身まで披露しながらサイタマに一瞬で粉砕されるという落差が、シリーズ全体のワンパンギャグの基調を決定づけた。
また、使用するエネルギーがホームレス帝やチョゼと同質である可能性が示唆されており、後の神関連の伏線として再評価されることも多い。
強さ・設定・役割・衝撃度――全てが第一話のラスボスとして歴史的に完璧な怪人である。
11位:黒い精子(ブラック精子)|怪人協会 幹部(災害レベル:竜)

キャラ概要
怪人協会に属する災害レベル竜の怪人で、見た目は小柄な黒タイツの人型だが、本体は「11兆体以上の個体が集まった多細胞生命体」という異質な存在。
斬撃されようが千切れようが、ただ分裂するだけで本質ダメージはゼロという不死性を持ち、
数で押す群体戦法でS級すら圧倒した。
アトミック侍を瀕死に追い込み、タツマキ戦でも劣勢を作るなど作中屈指の実績を残す一方、劣勢時は慎重に身を引く狡猾さも持ち、ヒーロー協会壊滅後はサイタマに媚びてペット化。
現在はポチと共に「災害レベル竜が本部で暮らしている」という異常事態を生み出している。
合体形態である黄金精子(ゴールデン精子)、最終形態の白金精子(プラチナ精子)は、いずれもS級の限界を上回る化け物級の強さを誇る。

- 11兆体以上の集合生命体:分裂=ノーダメージ。不死同然の個体数。
- 数が集まるほど指数的に強化:千〜万単位でもS級を圧倒。分裂と再集合で攻防自在。
- 合体形態が別格の怪物級:黄金精子はタツマキ級に迫る耐久&高速。白金精子はフラッシュを超える速度。
- 知能・分析力が怪人トップクラス:状況判断、裏切り、撤退、利用…生存戦略が異常に巧妙。
- サイタマに媚びてペット化する柔軟性:プライドより生存を優先する怪人にしては極めて合理的。
総評
黒い精子は『ワンパンマン』でも特殊な立ち位置にいる怪人で、「生物としての異常性」「戦闘力」「知能」「物語的インパクト」の全てがトップクラス。
圧倒的な個体数による不死軍団としてS級を圧倒し、合体後はアトミック侍・ゾンビマン・クロビカリ・フラッシュなど複数のS級の上位互換とすらいえる性能を獲得する。
中でも白金精子は、作中でもわずかなキャラしか至れない領域の強さを持ち、覚醒ガロウすら一瞬は押し返す異例の化け物。
一方で、サイタマに命乞いしてペット化するという生存第一の狡猾さも魅力で、怪人の中でも際立つキャラ性とギャップを持つ。
戦闘力・キャラ性・物語への影響度――すべてがトップ級。
11位に相応しい『怪人協会の狂気と知能の象徴』といえる存在である。
10位:大怪蟲ムカデ仙人(災害レベル不明)

怪人化ガロウ編で登場した、ムカデ長老を超える超巨大怪蟲。
災害レベルは明言されていないが、長老より上位の明確な規格外怪人。
その正体は「神」によって遣わされた 父なる大地の化身とされ、地球規模の巨体と異常な再生能力を持つ。
外殻・素顔ともに金属も打ち砕くほど超硬質。
ムカデ長老同様、再生核を使った即時脱皮でダメージを無効化する。
怪人ガロウ+金属バットの同時連携に追い詰められ、最終的にはガロウに真っ二つにされて死亡。
- 規格外の巨体と神に連なる存在:地球を見渡せるほどの超巨大スケール、神から送り込まれた特別な大怪蟲。
- ムカデ長老を超える硬度+即脱皮の再生能力:外殻も素顔も極限の硬さ、再生核による脱皮でほぼノーダメージ。
- 6666本の脚と巨体を使う怪物級ラッシュ:「ムカデ大行軍」「六千六百六十六足大穿孔」など、巨体×多脚の圧倒的物量攻撃が売り。
- エビル海洋水と連携する異常さ:感情を持たないはずのエビル海洋水を動かせる希少存在、二体でガロウ&金属バットを追い詰める。
- ガロウ&金属バットの連携でようやく撃破:A級以下の援護もあり、人質戦法を突破される、最終的にはガロウの武の極地の拳で真っ二つにされ死亡。
総評
ムカデ仙人は、村田版後半でも屈指の世界級怪人。
ムカデ長老を凌ぐ耐久・再生、地形ごと薙ぎ払う物量攻撃、さらに神とのつながりを匂わせる設定が重なり、人類側の想定を完全に超えた存在。
最終的にはガロウと金属バットの異色タッグに敗れたが、その強さ・図体・設定から見ても、怪人側トップクラスに位置するラスボス級の貫禄を持つ怪物と言える。
9位:怪人王オロチ

キャラ概要
村田版に登場する怪人協会の実質的な首領であり、怪人王の称号にふさわしい圧倒的な威圧感を持つ存在。
巨大な怪獣のような体躯と無数の角・顔面構造を備え、その姿自体が協会の恐怖と暴力を体現している。怪人達のあいだでも恐れられており、撤退した幹部すら容赦なく捕食する冷酷非情さから、仲間意識は皆無。
しかしその正体は、人間時代から破壊衝動を抱え、ギョロギョロの何度も死を超える怪人化実験に耐え抜いた結果として生まれた存在。知性を保ったまま怪人化を極限まで進めたことで、怪人細胞の源とも呼べるほどの異質な進化を遂げた。
サイタマとの対面では、地下神殿を掘り当て、自らを神と勘違いするほど精神的にも逸脱。怪人王として、地球そのものをエネルギー源にするという破格の発想に至る狂気とスケールを見せつけた。
- 怪人王としての圧倒的支配力: 幹部怪人すら震え上がる威圧と冷酷さで、敗者は即捕食という狂気の統治を行う。
- 怪人細胞の源となる存在: 「怪人はいくらでも作れる」と語るほど、怪人化技術の中枢に位置する特異体質。
- 殺気を読んで反応する化物級速度: 覚醒ゴキブリを一瞬で貫くなど、光速級反応を見切る異常な感知能力。
- 多形変化する怪獣身体: 全身の顔がそれぞれ独立して攻撃し、ブレス・伸縮角・巨大化など形態自由度が極端に高い。
- 極限の再生・生存力: 全身が粉砕されても液状で生存し、他生物を吸収して瞬時に回復する異常耐久。
総評
怪人協会という巨大勢力の象徴であり、竜上位どころか災害レベルの枠すら超越した潜在力を持つ怪物。
ゴウケツが「地球上に彼より強い化け物はいない」と断言するほどで、攻撃性能・耐久・進化性のいずれも作中トップクラス。
サイタマの存在に初見で格の違いを察知した数少ない怪人でもあり、強者としての本能的な感知能力も秀でる。
最期はサイタマの普通のパンチに屈するが、神殿の謎や精神の逸脱など、シリーズの根幹に触れる重要キャラとしても位置付けられる。
単体性能で見れば竜最強候補であり、リメイク版の怪人勢力の頂点に立つ存在。
8位:エビル海洋水(災害レベル不明)

キャラ概要
神に仇なす拳を持つ者を討つために遣わされたと自称する、「母なる海の化身」。
その正体はイアイアンが恐れた通り、海に到達して海水を取り込み海そのものと同化したエビル天然水であり、海洋規模に拡張した結果、災害レベルはムカデ仙人と同じく不明という規格外の領域に到達している。
本体は海水で構成される巨大液体生命体で、膨大な海を丸ごと支配し、自在に水圧と質量を操ることが可能。さらに、従来のエビル天然水とは異なり、言語能力と自我を獲得している点が最大の変化であり、ムカデ仙人と意思疎通しながら行動する知性を持つ。
ムカデ仙人と同時に現れたこと、協力体制で動いていたことから、海洋水の背後には命令者が存在する可能性が示唆される。これは神の関与を示すものとして、物語全体の流れにも重要な意味を持つ。
ガロウとの戦闘では海そのものを武器とし、超高圧の「海大砲」で怪人化ガロウにすらダメージを与える圧倒的火力を発揮。
しかし最後は、海上から接近したサイタマのマジ殴りによって海ごと両断されるという壮絶な最期を迎えた。弱体化後は原作同様に豚神に捕食され、完全消滅している。
- 海そのものを支配する超巨体: 海水を無限に取り込むことで巨大化し、地形規模で動く海の怪物へ進化。
- 超高圧の海大砲: 大津波を水鉄砲のように撃ち出す極圧攻撃で、怪人化ガロウにも有効打を与える規格外火力。
- 自我・言語能力の獲得: 天然水系では異例となる知性を持ち、ムカデ仙人と連携しながら行動可能。
- 神の使徒としての可能性: 目的が「神に仇なす拳の排除」であり、背後に神の直接干渉があることを示唆。
- 弱体後は捕食可能という特性: 海と同化しない状況では、従来のエビル天然水と同様の弱点を持ち、豚神に捕食され消滅。
総評
エビル海洋水は、単なるエビル天然水の大型版とは異なり、海規模の質量、神の関与、知性と言語能力、ムカデ仙人との連携という複数の新要素により、作中でも異質な怪人へと仕上がっている。
攻撃範囲は街どころか海域に及び、「海大砲」は都市破壊級の火力。怪人化ガロウに通じる数少ない遠距離攻撃という点でも、その格外さが際立つ。
災害レベルは不明で、単純な物理破壊力だけなら竜上位怪人の中でも頭一つ抜けたスケールを誇る。
ただし単体性能は海域依存であり、弱体化後は天然水系特有の脆さが残っている。
最終的にはサイタマに海ごと両断され、原作同様に豚神に捕食されて退場するという、強さと脆さのギャップを併せ持つキャラクター。
それでも、「海を敵に回す」というワンパンマン屈指の大災害規模を体現した存在であり、怪人協会勢の中でも独自の立ち位置とビジュアルインパクトを誇る怪物といえる。
7位:サイコスオロチ合体

キャラ概要
オロチの心臓部が生き残り、サイコスの莫大な超能力エネルギーを求めて融合したことで誕生した怪人と超能力者の極限融合体。
上半身はサイコス、下半身は巨大な竜・蛇・異形の集合体という禍々しい姿で、精神は互いを押し合うように半分ずつ混在。
その力は単なる合体の域を超えており、タツマキを驚愕させるほどの莫大なエネルギーと、地表を削り飛ばす超出力ビームを連発する異常な火力を発揮。
さらに融合の裏では神の干渉が確認されており、通常の怪人化・超能力進化とは完全に異なる次元の力を受け取っていることが示唆される。
ヒーロー協会側はタツマキ・ジェノス・駆動騎士・S級多数が総掛かりでようやく押し切るという、作中屈指の総力戦を引き起こした存在。
- 怪人 × 超能力の極限融合: サイコスの精密制御とオロチの怪獣肉体が合体し、単体時をはるかに凌ぐ超大型戦力へ進化。
- 地表を削り取る破壊力: 巨大エネルギー波により街区が消し飛ぶほどの出力を持ち、タツマキすら防御を強いられるレベル。
- 神の干渉による異次元エネルギー: 理屈を超えた豊富な力を保有し、タツマキに「ただの融合ではない」と見抜かれる。
- 二重思考による複合戦闘: サイコスの戦術眼+オロチの本能的攻撃を同時に用い、遠隔攻撃と肉弾戦の両立が可能。
- S級総力戦を強要する格外性能: 多数のS級ヒーローが連続攻撃で畳み掛けてようやく撃破できた、作中屈指のラスボス格。
総評
サイコスとオロチが融合したことで、怪人協会全体の戦力図が一変するほどの脅威へと進化。
単体オロチよりも明確に強く、タツマキが本気を出さなければ危険と判断する火力と耐久を併せ持つ。
また神の力が流入しているという作中でも数少ないイベントが絡むことで、世界観の核心に触れる存在でもある。
タツマキ・ジェノス・駆動騎士・アトミック侍・クロビカリ・ぷりぷりプリズナー・バング&ボンブなど、多数S級が総動員される激戦を演出し、物語のクライマックスの一角を担った。
その強さ・存在意義・演出すべてが、リメイク版ワンパンマンでもトップクラスの災害レベル竜を超えた怪物と評価される。
6位:タツマキ(戦慄のタツマキ)|S級2位

キャラ概要
ヒーロー協会S級2位、「戦慄のタツマキ」の異名を持つ史上最強クラスの超能力者。幼少期から超念動力の才能を発揮し、国家機密レベルの実験体として隔離されていたほどの危険度を誇る。村田版ではその力のスケールが桁外れで、都市規模の破壊・大質量物体の操作・大規模怪人の拘束など、作中屈指の災害級の力を持つヒーローとして描かれる。
強面で辛辣な性格だが、根底には妹・フブキを守る強烈な家族愛があり、その精神的脆さと強さのギャップが人気の一因。普段は感情の制御が苦手で視野が狭くなる欠点もあるが、いざという時の集中力・判断力は圧倒的。怪人協会編ではオロチやサイコスといった大災害級の敵を単独で圧倒し、人類側の切り札としての実力を完全に証明した。
- 桁違いの超念動力:都市規模の構造物や巨大怪人を軽々と操作。
- 万能の戦闘能力:攻撃・防御・拘束・結界など応用範囲が広い。
- “災害級”の破壊力:周囲の地形を変えるレベルの広範囲攻撃が可能。
- 極端な精神集中型:精神状態で出力が大きく上下する繊細さあり。
- 妹への強烈な執着:フブキ絡みでは感情が暴走しがちだが、それが彼女の人間味でもある。
総評
タツマキは純粋な戦闘力だけでいえばS級でも別格で、怪人側から見てもほぼ災害レベル「竜」の最上位。遠距離・近距離・制圧・防御の全てにおいて天井レベルの万能性能を備え、味方側としては戦略の中心となるほど影響力が大きい。
特に村田版では、怪人協会の地下構造を浮かせてひっくり返す、連結都市を丸ごと動かすなど、もはや自然災害に近い規模の超能力が描かれている。ただし精神的な揺らぎがパフォーマンスに影響する面もあり、フブキ絡みの戦闘では冷静さをやや欠く場面も。
それでも「全キャラ中でも屈指の環境破壊級ヒーロー」という評価は揺るがず、作中の戦局を単独でひっくり返す力を持つ稀有な存在。
5位:虚空のヴォイド(あの御方)

キャラ概要
かつてあの御方と呼ばれ、その正体すら伏せられていた忍者の里の創設者であり、忍者達から「史上最強の忍者オブ忍者」と称される存在。300年以上生きているという噂、異様な皮膚や複数の心音など、正体が人間かどうかも怪しまれる得体の知れなさを持つ。
リメイク版では正体が明かされ、名は 虚空(こくう)のヴォイド。かつてはブラストの相棒として神に立ち向かうために共闘していた英雄だった。しかし焦りから神の罠に落ち、自らの歪みを増幅され怪人化。結果として、神の手先となる忍者の里を作り上げてしまうという悲劇的な転落を辿る。
15年前、ブラストとの死闘で敗れて長い眠りにつくが、目覚めた後は天忍党を従えフラッシュ暗殺・ブラスト処刑を企む。しかし偶然アジトを訪れたサイタマにワンパンで地面深くに埋められ、天忍党も壊滅。だがサイタマの一撃により神の呪縛が解け、正気に戻ったヴォイドはブラストと再び並び立ち、現れた神獣2体を撃破。その後は再び神との戦いに赴く。
英雄でもあり怪人でもあり、そして再び英雄へと戻るという、ワンパンマンでも屈指のドラマ性を持つキャラクター。
- 史上最強の忍者:忍天党21名+ソニック&フラッシュが束になっても秒で終わる圧倒的実力。
- 竜以上怪人を瞬殺する次元斬:空間を断ち切るレベルの切断技で怪人2体を一瞬で解体。
- 神に歪められた元英雄:ブラストの相棒だったが、焦りから神の罠に堕ち怪人化。
- 超長寿&異形の身体:複数の心音、変色した皮膚、300年以上の生存など人外めいた特徴。
- サイタマの一撃で浄化:ワンパンで埋没させられるも神通力が抜け正気を取り戻し復活。
総評
虚空のヴォイドは、忍者最強という肩書きだけでは収まらない、ワンパンマンの物語の中でも重要度が極めて高いキャラクター。
ブラストの相棒として神と戦っていた過去は、物語の深層に関わる大きな情報であり、彼の存在が世界観そのものを広げている。
戦闘面では、竜以上の怪人を斬り刻む次元斬を筆頭に、忍術と異能を併せ持った万能戦闘タイプ。ソニックやフラッシュのようなS級級忍者ですら瞬時に処理できる規格外の上位存在で、天忍党を含む忍者体系は彼を頂点として成立している。
ただし、最強クラスの存在でありながらサイタマには全く歯が立たず、画面外ワンパンというワンパンマンらしいオチを迎えるのも魅力の一つ。
しかしその一撃が逆に彼を解放し、再び正義側へ戻るという展開はドラマ的にも美しく、敵・悲劇・救済・再覚醒という異例のキャラクターアークを持つ。
総合的には、戦闘力・物語上の役割・キャラの深みのすべてが高水準で、ランキング5位に相応しいワンパンマン屈指の重要キャラ。
4位:ボロス|ダークマター首領

キャラ概要
暗黒盗賊団ダークマターを率いる宇宙最強級の暴君。
強さのあまり戦いの刺激を失い、虚無感を抱いていたが、占い師の予言を唯一の希望として20年かけて地球へ来訪。
サイタマの力を即座に理解した稀有な怪人であり、互いの孤独を共有するような関係性すら見せた。
莫大な体内エネルギー・超再生・異常耐久を兼ね備え、竜以上の怪人でも次元が違う次元の存在。
サイタマ戦では本気のマジ殴りを引き出した唯一の怪人であり、ワンパンマン屈指の名勝負を作った。
- 竜を超える耐久力:サイタマの大半の攻撃を耐えた初の怪人。
- 莫大な体内エネルギー:光線・自己強化・再生の全てに転用できる怪物的エネルギー量。
- 超再生能力:腕の再生・全身粉砕からの完全修復など、ほぼ不死身の回復速度。
- メテオリックバースト:限界突破の高速&火力形態。月面送りの超出力。
- 崩星咆哮砲:地表を削り飛ばす最終兵器。星破壊級の必殺技。
総評
ボロスはワンパンマン全怪人の中でも「サイタマに最も迫った男」として特別な位置にいる。
竜の枠を逸脱した膂力・再生・エネルギー量は怪人王オロチすら凌駕し、まさに宇宙災害級。
戦いの最中で自身との実力差を悟りながらも、サイタマに全霊をぶつける姿はキャラ人気を決定づけた。
最期の独白はシリーズ屈指の名シーンであり、サイタマが初めて本心を表した「虚しさ」を強調する重要キャラクター。
ライバルではなく、サイタマの孤独を映す鏡のような強者であり、作中で最も主人公と対等に語れる怪人として唯一無二の存在である。
3位:ブラスト|S級1位

キャラ概要
S級1位に君臨しながら、協会ですら連絡が取れない伝説級ヒーロー。
長年にわたり姿を現さず、任務の招集にも基本不参加。
そのため協会内部では、「存在するのか」「本当に最強なのか」とさえ疑われるほど謎が深い。
しかし実際は、協会が把握できていないだけで、ブラストは地球規模どころか多次元的な脅威と戦い続けている。
特に「神」と呼ばれる超越存在の活動を阻止するため、仲間たちと共に 異空間・時空の歪み・異界のゲートを巡り、地球に干渉しようとする神通力を封じ込めている。
温厚で理性的な人格者だが、戦闘では圧倒的な判断力と反射速度を誇り、空間転移やエネルギー弾、重力操作に近い能力を駆使。
特に時空間転移を応用した攻防は、それだけで通常の災害レベル竜を寄せつけない。
表舞台にはほぼ姿を見せないものの、世界の裏側で最も危険な戦いを続けている真の最前線ヒーローである。
- S級1位の伝説ヒーロー:協会が把握できないほど行動が謎。姿を現さず、自由意志でのみ戦う。
- 神に対抗する裏世界の防衛者:地球より大きな脅威を相手に、異空間での戦闘を続けている。
- 時空間を操る規格外の能力:転移・エネルギー弾・歪曲攻撃など、明らかにヒーロー枠を超えた性能。
- 仲間を持ち、単独行動の理由がある:複数の仲間たちと神対策チームを結成しており、任務は常に極秘。
- 温厚だが戦闘判断は冷徹:常に冷静沈着。サイタマの強さも一目で見抜く観察眼の持ち主。
総評
ブラストは「表のヒーロー活動には不参加だが、裏では最前線の戦士」という、ワンパンマン世界でも独自のポジションを持つキャラクター。
神という超越的存在に正面から対抗できる数少ない人物であり、人類では到達できない領域に踏み込んだ実力者でもある。
サイタマのような絶対的な物理火力とは異なり、ブラストは戦略性・空間操作・対超常存在の経験という分野で突出しており、彼の存在がなければ地球はすでに神の影響下に落ちていた可能性が高い。
サイタマと直接衝突する存在ではないが、互いの活躍が物語の“異世界・神”に関するラインを大きく動かすため、シリーズ後半のキーパーソンであることは間違いない。
2位:覚醒ガロウ

キャラ概要
覚醒ガロウは、武術家としての極致に達したガロウが、宇宙的存在=神に近い概念へ触れたことで形作られた「災厄の完成形」といえる存在である。単なる怪人化ではなく、相手の力の仕組みそのものを理解し、それを自らの肉体へ落とし込む『模倣・再現』能力を獲得したことで、宇宙レベルの技術すら戦闘に転用する超常の戦闘理論へ到達している。
この状態のガロウは、武術家としての観察眼に加え、宇宙放射線・重力・量子挙動などの物理法則を自らの攻撃へ乗せることで、光速突破の挙動や衛星崩壊級の破壊力を実現。戦闘中の進化速度は指数関数的で、相手が格上であるほど能力の理解が加速し、技術と肉体がリアルタイムで完成されていく。
サイタマとの戦いでは、彼の異常な軌道変化や反応速度さえ模倣し始め、人間では到達不可能な領域へ踏み込む。しかし同時に、内面ではヒーローになりたいという純粋な願望と、怪人として破壊をもたらすという歪んだ理想が激しく衝突しており、その矛盾が彼の覚醒状態の不安定さを生み出している。
覚醒ガロウとは、「人類史に存在してはならない究極の進化体」でありながら、「救済を夢見る孤独な青年」という、相反する二面性を抱えたキャラクターである。
- 宇宙法則を再現する模倣能力:相手の力・技・原理を瞬時に学習し、物理法則レベルで再現できる異常な適応力。
- 圧倒的な進化速度:戦闘中に常に成長し続け、神の祝福に近い進化で光速超えの動きや破壊力を獲得。
- 多様な必殺技の派生:武術・怪人体質・宇宙的エネルギーを組み合わせ、殴撃・斬撃・放射系などあらゆる攻撃を構築可能。
- 極限のタフネスと再生:大気圏突入級の衝撃にも耐える耐久性と、戦闘中に身体構造が書き換わる自己進化型の防御性能。
- 揺れ動く正義と人間性:ヒーローへの憧れと憎悪が交錯し、覚醒後も救済を志す歪んだヒーロー観が行動原理を形成。
総評
覚醒ガロウは、『ワンパンマン』に登場する敵キャラの中でも、もっとも異質であり、もっとも完成された悲劇を体現した存在だといえる。彼の強さは単なる怪人化や強化ではなく、相手の力を原理レベルから理解し、瞬時に自分の技として昇華してしまう概念的な進化にある。このため、強敵であればあるほどガロウは加速度的に強くなり、戦闘の最中に別次元へ到達するという、物語的にもメタ的にも極めて異常な成長曲線を描く。
覚醒後のガロウが持つ宇宙的な力は、戦闘を単なる殴り合いから宇宙の法則を使った現象の応酬へ変質させており、彼の存在自体が災害ではなく現象と表現するのがより正確である。放射・重力・加速・量子レベルの干渉を武術と融合させるその戦闘スタイルは、敵としての脅威よりも人類が観測すべきでない進化の未来像という恐怖を感じさせる。
しかし、そんな圧倒的な力を持ちながら、ガロウは心の奥底で誰かに認められたい、ヒーローになりたいという純粋な憧れを持ち続けている。その純粋さが敵としての残酷さと混じり合い、彼をただの怪人ではなく救いようのないほど不器用で、痛々しいほど真っ直ぐな青年として描いている。
覚醒ガロウとは、力・進化・悪意・正義・孤独――
それらすべてが融合し生まれた、ワンパンマン世界の中で最も複雑で、最も魅力的な悲劇の完成形である。
1位:サイタマ(ハゲマント)|B級7位

キャラ概要
趣味でヒーローを続ける最強の一般人。三年間にわたる常識外れのトレーニング(100回スクワット・腕立て・腹筋、10kmラン、空調不使用の生活)によって未知の限界突破を起こし、髪と引き換えにどんな敵でもワンパンで倒す力を手にした青年。
その強さはもはや物理法則すら逸脱しており、惑星間移動・宇宙空間での生存・重力破壊・再生怪人の無効化など、神話的な領域に踏み込んでいる。
普段は気怠く無関心に見えるが、根底には「困っている人を助けたい」という純粋な善意がある。名誉や称号には全く興味がなく、サボりがちで協会からの評価も低いが、危機の瞬間には圧倒的な強さと判断力で誰よりも迅速に動く。
日常生活では金欠・家事・社会性など一般的な弱点も多く、天然ボケな面が周囲からの信頼と愛嬌につながっている。キングやジェノス、無免ライダーらとの交流により、彼の人間性が物語の中心に静かに広がっていく。
- 趣味で最強のヒーロー:救助も戦闘も完全に「趣味」で行うが、金銭・名誉・怒りに囚われず純粋な正義を体現する稀有な存在。
- 圧倒的戦闘力:災害レベル神すら上回る規格外の強さ。あらゆる攻撃が通じず、どんな敵もワンパンで沈む。宇宙空間、放射線、精神攻撃すら無効レベル。
- 異様な飄々さと天然:超然とした強さゆえの飢餓感と虚無感を抱えるが、基本は気怠げで天然。ヒーロー協会からの評価には無頓着。
- 核心を突くヒーロー観:挑み続ける無免ライダーへの賞賛、キングへの慰め、アマイマスクの救済など、他者の本質を見抜いた行動が多い。
- 完璧ではない弱点(戦闘以外):戦略性や状況判断はやや苦手で、群体型や広域被害は苦手分野。本人が無敵すぎるゆえに周囲の被害を抑えにくい面も。
総評
サイタマは最強の主人公を描く作品の中でも突出した存在であり、その強さは勝敗の緊張感や力量差の描写すら超越した絶対結論として物語に存在する。
しかし、彼が魅力を放つのは単純な強さだけではない。
強すぎるがゆえに達成感を失い、心が乾き、戦う意味すら見出せなくなった孤独。
それでも目の前の人を救う時には迷わず手を伸ばす純粋な善性。
名誉や序列に囚われず、ヒーローとしての根本だけを体現する揺るぎない精神。
このギャップこそが、サイタマの本質的な魅力であり、読者が共感し惹かれる理由である。
彼の戦闘は常に圧倒的だが、その無双が物語の全てを奪わないのは、サイタマが周囲の人々を変え、導き、刺激し、逆に影響を受けるという、人間関係の積み重ねが作品の温度を支えているからだ。
無免ライダーの勇気を尊重する優しさ、アマイマスクの闇を受け止める懐の深さ、キングに自己肯定を与える気づかい。
最強であると同時に、誰よりも普通の人間であることが、物語に強力な説得力を生んでいる。
総じてサイタマは、ただの最強キャラではなく、「圧倒的な強さ」と「繊細な人間性」を同時に内包した唯一無二の主人公であり、ワンパンマンという作品世界の軸であり、読者視点の心の鏡を担う存在といえる。
ワンパンマン強さランキングTOP50【早見表】
| 順位 | キャラクター名 | 所属 / 階級 | 災害レベル |
|---|---|---|---|
| 1位 | サイタマ | C級→B級 | - |
| 2位 | ガロウ(覚醒) | 元人間 | 神級相当 |
| 3位 | ブラスト | S級1位 | - |
| 4位 | ボロス | ダークマター首領 | 竜以上 |
| 5位 | 虚空のヴォイド(あの御方) | 忍者の里創設者 | 竜以上 |
| 6位 | タツマキ | S級2位 | - |
| 7位 | サイコスオロチ合体 | 怪人協会 | 竜以上 |
| 8位 | エビル海洋水 | 怪人協会 | 不明(竜以上) |
| 9位 | 怪人王オロチ | 怪人協会首領 | 竜 |
| 10位 | 大怪蟲ムカデ仙人 | - | 不明(竜以上) |
| 11位 | 黒い精子 | 怪人協会幹部 | 竜 |
| 12位 | ワクチンマン | - | 竜 |
| 13位 | マルゴリ | - | 鬼(実質竜) |
| 14位 | 大怪蟲ムカデ長老 | 怪人協会幹部 | 竜 |
| 15位 | 育ちすぎたポチ | 怪人協会幹部 | 竜 |
| 16位 | 閃光のフラッシュ | S級13位 | - |
| 17位 | ジェノス | S級17位 | - |
| 18位 | 音速のソニック | フリー忍者 | - |
| 19位 | ゲリュガンシュプ | ダークマター三戦士 | 竜 |
| 20位 | アトミック侍 | S級4位 | - |
| 21位 | 番犬マン | S級12位 | - |
| 22位 | ボンブ | 旋風鉄斬拳創始者 | - |
| 23位 | バング | S級3位 | - |
| 24位 | Gブサイク大総統 | 怪人協会幹部 | 竜 |
| 25位 | 金属バット | S級15位(→16位) | - |
| 26位 | 超合金クロビカリ | S級11位 | - |
| 27位 | メルザルガルド | ダークマター戦闘員 | 竜 |
| 28位 | ゴウケツ | 怪人協会幹部 | 竜 |
| 29位 | アマイマスク | A級1位 | - |
| 30位 | エビル天然水 | 怪人協会幹部 | 竜 |
| 31位 | ホームレス帝 | 怪人協会幹部 | 竜 |
| 32位 | 疾風のウィンド | 怪人協会幹部 | 竜 |
| 33位 | 業火のフレイム | 怪人協会幹部 | 竜 |
| 34位 | ニャーン | 怪人協会幹部 | 竜 |
| 35位 | サイコス(ギョロギョロ) | 怪人協会参謀 | 竜 |
| 36位 | 転生フェニックス男 | 怪人協会 | 鬼 → 竜 |
| 37位 | 駆動騎士 | S級9位 | - |
| 38位 | 阿修羅カブト | 進化の家 | 竜 |
| 39位 | ブルー | ネオヒーローズ筆頭 | - |
| 40位 | スイリュー | 武道家 | - |
| 41位 | 童帝 | S級5位 | - |
| 42位 | メタルナイト(ボフォイ) | S級6位 | - |
| 43位 | ジャガン | 怪人協会 | 不明(竜相当) |
| 44位 | ぷりぷりプリズナー | S級17位 | - |
| 45位 | 豚神 | S級10位 | - |
| 46位 | ハグキ | 怪人協会幹部 | 竜 |
| 47位 | タンクトップマスター | S級16位 | - |
| 48位 | ゾンビマン | S級8位 | - |
| 49位 | フブキ | B級1位 | - |
| 50位 | キング | S級7位 | - |
ワンパンマン強さランキングTOP50まとめ
本記事では、『ワンパンマン』に登場する主要キャラクター50名を、戦闘描写・作中評価・能力の多様性などを総合的に評価し、独自の強さランキングとしてまとめました。
ランキングのポイント
TOP10の顔ぶれは、サイタマを頂点に、覚醒ガロウ、ブラスト、ボロス、虚空のヴォイドといった規格外の存在が並びます。これらは災害レベル「竜」すら超越した、作品世界の枠を揺るがす最強格のキャラクターたちです。
S級ヒーローは、タツマキ(6位)を筆頭に、フラッシュ(16位)、アトミック侍(20位)、バング(23位)など実力者が集結。それぞれが独自の戦闘スタイルと個性を持ち、怪人協会編では竜級怪人との死闘を繰り広げました。
怪人協会の脅威も見逃せません。オロチ(9位)、黒い精子(11位)、ムカデ長老(14位)、エビル天然水(30位)など、災害レベル竜の怪人たちが中位〜上位を占め、ヒーロー側を幾度となく追い詰めました。
強さの多様性
このランキングで特に印象的なのは、強さの表現の幅広さです。
- 純粋な破壊力:マルゴリやムカデ長老のような圧倒的な物量・質量
- 技術と速度:フラッシュやソニックなど忍者系の超高速戦闘
- 特殊能力:タツマキの念動力、エビル天然水の不死性、黒い精子の分裂
- 武術の極致:バング・ボンブ兄弟、スイリューらの洗練された格闘技
- 科学技術:ジェノス、メタルナイト、童帝などの兵器・ロボット系
それぞれが異なるベクトルで「強さ」を体現しており、単純な火力だけでは測れない奥深さが『ワンパンマン』の魅力です。
議論の余地と楽しみ方
このランキングはあくまで一つの解釈であり、読者それぞれの視点で順位が変動する余地は十分にあります。
「ボロスとガロウ、どちらが上か?」「タツマキとブラストの全力対決はどうなる?」「ゴウケツはもっと上では?」――こうした議論こそが、ファンコミュニティの楽しみの一つです。
原作(ONE版)とリメイク(村田版)で描写が異なるキャラクターも多く、今後の展開次第でランキングが大きく変動する可能性もあります。特に神関連の伏線やブラストチームの活躍、ネオヒーローズ編の進展など、物語はまだまだ動き続けています。
最後に
『ワンパンマン』は、主人公サイタマの圧倒的な強さを軸にしながらも、数多くの魅力的なキャラクターたちが織りなす群像劇でもあります。
強さだけでなく、それぞれの信念・葛藤・成長が丁寧に描かれているからこそ、読者は熱中し、議論し、応援したくなるのです。
このランキングが、あなたの『ワンパンマン』への理解を深め、キャラクターたちへの愛着をさらに強めるきっかけになれば幸いです。
「最強」を超えた先に何があるのか――それを問い続ける物語を、これからも一緒に楽しんでいきましょう。







