
ニンテンドーDSは、可愛いイメージの裏で実は“ホラー・サスペンスの名作が多いハード”として知られています。
タッチペンでの探索、マイクやスピーカーを活かした仕掛け、
そして二画面を使った演出など、DSならではのシステムが「恐怖」や「緊張感」を効果的に引き出しました。
特に、プレイヤーの選択で物語が分岐する極限脱出シリーズや、
日常の裏に潜む不気味さを描いたナナシノゲエム、
さらには“法廷サスペンス”の代表作逆転裁判シリーズなど、
DSは携帯機ながらも本格的なサスペンス体験を楽しめるプラットフォームでした。
この記事では、「ストーリー性」「没入感」「DSならではの演出」の3要素を基準に、
恐怖・推理・緊張感を味わえる傑作ホラー&サスペンスゲームを10作品紹介します。
第1位:極限脱出 9時間9人9の扉
脱出×サスペンスの金字塔。
閉じ込められた9人の男女が、生死をかけた“脱出ゲーム”に挑むストーリー。
プレイヤーの選択で運命が分岐するマルチエンディング形式で、伏線回収と緻密な脚本が見事。
のちの『ZERO ESCAPE』シリーズの原点でもあり、DS屈指のストーリー体験です。
第2位:ナナシノゲエム
プレイヤーが“呪われたゲーム”をプレイするというメタホラー作品。
DSの二画面構成を最大限に活かし、上画面で“呪いのゲーム”、下画面で現実を描く構成が恐怖を倍増。
独特の世界観とサウンドデザインは、携帯機ホラーの最高峰です。
第3位:逆転裁判4
シリーズを代表する法廷サスペンス。
新主人公・王泥喜法介を中心に、証拠と論理で事件の真相を暴く。
人間ドラマと推理要素が絡み合い、プレイヤーが“真実を導く快感”を味わえる傑作です。
第4位:逆転検事
御剣怜侍が主人公のスピンオフ。
法廷ではなく“現場での推理”を重視し、アドベンチャーとしての完成度が非常に高い。
シリーズファンにも新鮮な体験を提供した名作サスペンス。
第5位:トワイライトシンドローム
都市伝説をテーマにしたホラーアドベンチャー。
選択肢や探索によって展開が変わり、心理的恐怖と物語の不気味さが際立ちます。
初代プレイステーション版のリメイクとして、DSならではの操作性で再構築された秀作。
第6位:アナザーコード 2つの記憶
少女アシュレイが父の行方を追うアドベンチャー。
静かな世界観と丁寧な演出で、“心に残るサスペンス”として高い評価を得ました。
ホラー要素は控えめながら、ミステリーとしての完成度は抜群です。
第7位:ウィッシュルーム 天使の記憶
ノワール調の作風が特徴的なサスペンスADV。
閉ざされたホテルを舞台に、元刑事カイルが謎を追う。
鉛筆スケッチのようなグラフィックと、ハードボイルドな会話劇が魅力。
大人向けの雰囲気を持つDS屈指のストーリーゲーム。
第8位:ナナシノゲエム 目
『ナナシノゲエム』の続編。
今作では“二つの呪いのゲーム”を行き来する構成になっており、より恐怖演出が強化。
イヤホンでのプレイを推奨されるほど音響演出が緻密で、シリーズファンに高く評価されています。
第9位:流行り神DS 都市伝説怪異事件
都市伝説を題材にしたホラーADV。
プレイヤーの選択で物語が変化し、“科学ルート”と“オカルトルート”が存在。
恐怖の正体を理論と超常の両面から追うストーリーが秀逸で、繰り返し遊べる構成になっています。
第10位:ちびロボ!
コミカルながらホラー要素を含むスピンオフ的作品。
家の中の不思議な現象を解決していく“ちょっと怖い”物語が特徴で、
子ども向けながらも雰囲気づくりが非常に上手い一本です。
DS ホラー・サスペンス系ゲームTOP10
| 順位 | タイトル | 発売日 | メーカー |
|---|---|---|---|
| 1位 | 極限脱出 9時間9人9の扉 | 2009年12月10日 | スパイク |
| 2位 | ナナシノゲエム | 2008年7月3日 | スクウェア・エニックス |
| 3位 | 逆転裁判4 | 2007年4月12日 | カプコン |
| 4位 | 逆転検事 | 2009年5月28日 | カプコン |
| 5位 | トワイライトシンドローム 探索編/究明編 | 2008年7月24日 | マーベラスエンターテイメント |
| 6位 | アナザーコード 2つの記憶 | 2005年2月24日 | 任天堂 |
| 7位 | ウィッシュルーム 天使の記憶 | 2007年1月25日 | 任天堂/Cing |
| 8位 | ナナシノゲエム 目 | 2009年8月27日 | スクウェア・エニックス |
| 9位 | 流行り神DS 都市伝説怪異事件 | 2008年10月23日 | 日本一ソフトウェア |
| 10位 | ちびロボ!あついおふろのおばけ | 2006年 | 任天堂(ホラー×コミカル系) |
まとめ
DSのホラー・サスペンス作品は、「二画面」「タッチ操作」「音声・振動演出」を駆使して、
据え置き機にも引けを取らない没入感を生み出していました。
特に『極限脱出 9時間9人9の扉』や『ナナシノゲエム』のように、
“プレイヤー自身が物語に巻き込まれる感覚”を味わえるタイトルは、
今でもファンの間で語り継がれる伝説的存在です。
また、アドベンチャー要素を重視した『ホテル・ダスク』や『アナザーコード』は、
恐怖ではなく“静かな緊張感”や“心理的な謎解き”を描き、
大人のゲーマーに向けた知的なサスペンスとして評価されています。
2025年現在でも、これらの作品は中古市場で比較的手に入りやすく、
3DSでも動作可能。
DSのホラー・サスペンスは、単なる恐怖ではなく「物語で魅せる恐怖」を体験できる稀有なジャンルです。







