
ニンテンドーDSは、全世界で1億5,000万台以上を販売した大ヒットハードですが、
その膨大なラインナップの中には、「今では入手困難な幻の名作」や
「一部マニアにしか知られていなかった限定流通タイトル」が数多く存在します。
特に2000年代後半〜2010年ごろにかけては、DS市場が最も活発だった時期。
その反面、一部のタイトルは出荷数が極端に少なく、
今では中古価格が1万円を超える“プレミアソフト”も珍しくありません。
本記事では、メルカリ・駿河屋・Yahoo!オークションなどの中古市場の相場をもとに、
「流通量の少なさ」「ファン人気」「コレクター需要」の3点から、
2025年現在も価格が高騰しているDSソフトを厳選して紹介します。
第1位:A.S.H. -ARCHAIC SEALED HEAT-
任天堂と坂口博信(FFシリーズ生みの親)率いるミストウォーカーが手がけた超大作SRPG。
実写風CGやボイス演出を多用し、DSとは思えないスケールを実現。
出荷本数が少なく、当時の売上よりも後年の再評価でプレミア化。
「任天堂×ミストウォーカーの幻のコラボ作」として今でも高額取引が続いています。
第2位:ナナシノゲエム 目
呪いのゲームを題材にしたDSホラーの最高峰。
音響・演出・世界観すべてが評価され、シリーズ2作目にして完成度が最高潮に。
出荷数が少なく、特に状態良好の完品はコレクター間で高値安定中。
第3位:ルミナスアーク3 アイズ
人気シミュレーションRPGシリーズの最終作。
ファンの間では“DS末期の奇跡”と呼ばれる完成度を誇り、
限定版にはサントラ・設定資料が付属。これが特に高騰要因となっています。
第4位:キミの勇者
王道RPGとギャグの融合が魅力のSNKプレイモア作品。
発売当初の流通量が非常に少なく、後年になって口コミで人気が上昇。
中古市場では箱付き完品がほぼ見かけなくなり、常に1万円超えをキープしています。
第5位:ラジアントヒストリア
アトラスのタイムトラベルRPG。
発売当初は話題にならなかったものの、後にファンの支持を集め、再評価によって相場が上昇。
DS版の初回生産分は特典CD付きが高騰中。
第6位:セブンスドラゴン
王道ながら非常に丁寧に作られたRPG。
シリーズ人気や藤坂公彦氏のキャラクターデザインがコレクター需要を押し上げ、
近年価格が上昇。DSソフトの中では安定した人気を誇ります。
第7位:スペースインベーダー エクストリーム2
名作シューティングをDS向けに再構築。
音楽と連動した新感覚のプレイ感が高く評価され、海外ファンからも人気。
出荷数が非常に少なく、箱付き美品は希少価値大。
第8位:ウィザードリィ アスタリスク ~緋色の封印~
硬派な3DダンジョンRPGの隠れた名作。
難易度が高く、マニア向けだったため流通量が少なくプレミア化。
特に攻略本付きセットは2万円以上で取引されることも。
第9位:極限脱出 9時間9人9の扉
サスペンスADVの金字塔。
ストーリーの完成度が非常に高く、のちのシリーズ『ZERO ESCAPE』人気により再注目。
状態の良いDS初版パッケージは高値安定中。
第10位:シグマハーモニクス
スクエニが送り出した“音と推理”の新感覚RPG。
独自の世界観と音楽演出が評価されるも、販売数は控えめ。
特に初回限定版は中古市場で高騰し続けています。
DS レアソフト・プレミア価格TOP10
| 順位 | タイトル | 発売日 | メーカー | 参考中古価格(2025年時点) |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | A.S.H. -ARCHAIC SEALED HEAT- | 2007年10月4日 | 任天堂/ミストウォーカー | 約15,000〜20,000円 |
| 2位 | ナナシノゲエム 目 | 2009年8月27日 | スクウェア・エニックス | 約12,000〜16,000円 |
| 3位 | ルミナスアーク3 アイズ | 2009年12月3日 | マーベラスエンターテイメント | 約10,000〜15,000円 |
| 4位 | キミの勇者 | 2008年10月23日 | SNKプレイモア | 約10,000〜14,000円 |
| 5位 | ラジアントヒストリア | 2010年11月3日 | アトラス | 約9,000〜13,000円 |
| 6位 | セブンスドラゴン | 2009年3月5日 | セガ | 約8,000〜12,000円 |
| 7位 | スペースインベーダー エクストリーム2 | 2009年3月26日 | タイトー | 約8,000〜10,000円 |
| 8位 | ウィザードリィ アスタリスク ~緋色の封印~ | 2005年7月21日 | スターフィッシュ | 約7,000〜9,000円 |
| 9位 | 極限脱出 9時間9人9の扉 | 2009年12月10日 | スパイク | 約7,000〜9,000円 |
| 10位 | シグマハーモニクス | 2008年8月21日 | スクウェア・エニックス | 約6,000〜8,000円 |
まとめ
DSのプレミアソフトは、「出荷本数の少なさ」×「後年の再評価」によって価格が上昇したタイトルが中心です。
とくに『A.S.H.』や『ナナシノゲエム 目』などは、開発陣の豪華さ・世界観の独創性から、
コレクター市場で長年にわたって人気を維持しています。
また、『ルミナスアーク3』『ラジアントヒストリア』のような
RPGジャンルの完成度が高い作品は、中古価格が落ちにくく、
今も“遊べるレアソフト”として評価されています。
近年はDS本体の中古需要も高まっており、
プレミアタイトルは今後さらに高騰する可能性も。
「遊ぶ楽しさ+資産価値」の両面を持つのが、DSレアソフトの魅力です。







