
2004年12月12日に発売された「PlayStation Portable(PSP)」は、
ソニーが手掛けた初の携帯型ゲーム機として、
高解像度グラフィックとマルチメディア性能を両立した革新的なハードでした。
当時としては画期的なワイド液晶画面・UMD光ディスク採用・Wi-Fi通信対応を実現し、
ゲームだけでなく音楽・動画・写真の再生にも対応。
“持ち歩けるエンタメ端末”として多くのユーザーに支持されました。
また、アドホック通信によるマルチプレイが盛り上がり、
『モンスターハンター』『ファンタシースター』『メタルギア』などのシリーズが
“友達と遊ぶ文化”を再定義した世代でもあります。
この記事では、日本国内で特に売れたPSPソフトTOP10を、
発売年・ジャンル・売上本数とともに紹介します。
PSPが築いた“携帯ゲームの新時代”を振り返ってみましょう。
1位:モンスターハンターポータブル 3rd(約480万本/2010年/カプコン)
PSPブームの頂点を飾った超大ヒット作。
温泉や集会所など「日常感」を取り入れた要素が人気を呼び、
当時の学生たちの定番「狩り会」文化を生み出しました。
携帯機ゲームの社会現象を作り上げた、まさに伝説的タイトルです。
2位:モンスターハンターポータブル 2nd G(約420万本/2008年/カプコン)
シリーズの中でも特に完成度が高く、
PSPの販売台数を大きく押し上げたモンスター級ヒット作。
多彩な武器・クエスト・G級モンスターなど、
やり込み要素が爆発的な人気を生み出しました。
3位:モンスターハンターポータブル 2nd(約250万本/2007年/カプコン)
シリーズの礎を築いた作品。
友人同士での通信プレイがPSPの魅力を最大限に引き出し、
“持ち寄って遊ぶ”文化が広く浸透したきっかけになりました。
4位:ファイナルファンタジーVII クライシスコア(約84万本/2007年/スクウェア・エニックス)
『FFVII』の前日譚として、ザックスを主人公に描いたアクションRPG。
美しいグラフィックと重厚なドラマ展開で、
PSPでもトップクラスの完成度を誇ります。
5位:ディシディア ファイナルファンタジー(約91万本/2008年/スクウェア・エニックス)
歴代FFキャラクターが集結して戦う夢のクロスオーバー作品。
美麗な演出とスタイリッシュなアクションで、
ファンの心をつかみました。続編『ディシディア012』へと発展します。
6位:メタルギアソリッド ピースウォーカー(約80万本/2010年/コナミ)
本格的なストーリーと協力プレイを両立した携帯機最高峰のメタルギア。
小島秀夫監督による重厚なシナリオと多彩な任務構成で、
“PSPでここまでできるのか”と驚かせた傑作です。
7位:キングダムハーツ バース バイ スリープ(約80万本/2010年/スクウェア・エニックス)
シリーズの過去編を描く重要タイトル。
3人の主人公それぞれの視点から物語が進行し、
PSPのグラフィック性能を最大限に活かした名作です。
8位:グランツーリスモ(PSP)(約76万本/2009年/ソニー)
シリーズ初の携帯機版。
実車800台以上・35コースを収録しながら、60fpsの滑らか動作を実現。
“ポケットに入るGT”として高く評価されました。
9位:ファンタシースターポータブル2(約70万本/2009年/セガ)
オンラインRPGを携帯機で再現した人気作。
通信協力プレイが盛り上がり、学生層を中心に大ヒット。
ボリューム・自由度・テンポの三拍子が揃った完成度の高い1本です。
10位:初音ミク -Project DIVA- 2nd(約55万本/2010年/セガ)
リズムゲームブームを牽引した人気シリーズの第2作。
多彩な楽曲・PV演出・カスタマイズ要素が追加され、
“音ゲーの新定番”として女性ファン層を拡大しました。
PSPソフト国内売上ランキングTOP10
| 順位 | タイトル | 売上本数(万本) | 発売年 | ジャンル | 発売元 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | モンスターハンターポータブル 3rd | 約480万本 | 2010年 | アクション | カプコン |
| 2位 | モンスターハンターポータブル 2nd G | 約420万本 | 2008年 | アクション | カプコン |
| 3位 | モンスターハンターポータブル 2nd | 約250万本 | 2007年 | アクション | カプコン |
| 4位 | ファイナルファンタジーVII クライシスコア | 約84万本 | 2007年 | アクションRPG | スクウェア・エニックス |
| 5位 | ディシディア ファイナルファンタジー | 約91万本 | 2008年 | 対戦アクション | スクウェア・エニックス |
| 6位 | メタルギアソリッド ピースウォーカー | 約80万本 | 2010年 | ステルスアクション | コナミ |
| 7位 | キングダムハーツ バース バイ スリープ | 約80万本 | 2010年 | アクションRPG | スクウェア・エニックス |
| 8位 | グランツーリスモ(PSP) | 約76万本 | 2009年 | レース | ソニー |
| 9位 | ファンタシースターポータブル2 | 約70万本 | 2009年 | アクションRPG | セガ |
| 10位 | 初音ミク -Project DIVA- 2nd | 約55万本 | 2010年 | リズム | セガ |
まとめ
PSP時代は、まさに“持ち寄りマルチプレイの黄金期”でした。
特に『モンスターハンター』シリーズが国民的ブームを起こし、
通信ケーブル不要で遊べるアドホック通信が学生を中心に大流行。
“モンハンを遊ぶためにPSPを買う”という現象まで生まれました。
また、『ファイナルファンタジー』『キングダムハーツ』『メタルギア』など
据え置き機の人気シリーズが高品質なまま携帯機へ移行し、
PSPは“据え置き級の携帯体験”を可能にした存在でした。
音楽ゲームや恋愛アドベンチャー、RPG、レースなどジャンルも多彩で、
どの層にも楽しめる名作が揃っていたのが特徴です。
PSPは、携帯機市場における「マルチプレイ文化」「映像体験」「シリーズ発展」を
同時に実現した唯一無二のハードといえるでしょう。
今なお中古市場で高い人気を誇るのも、その完成度の高さゆえです。
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