
1994年12月3日に発売された「PlayStation(プレイステーション)」は、
ソニーが初めて送り出した家庭用ゲーム機として、世界中に大旋風を巻き起こしました。
CD-ROMを採用したことで、当時のカートリッジ式ハードを超える大容量データと美しい3Dグラフィックを実現。
音楽・ムービー・ボイスなどの表現力が一気に進化し、ゲームの世界観をより深く楽しめる時代が始まりました。
その革新性と豊富なソフトラインナップにより、
全世界で1億台以上を販売し、国内でも約2,000万台を突破。
『ファイナルファンタジー』『ドラゴンクエスト』『グランツーリスモ』など、
多くの国民的タイトルを生み出しました。
この記事では、日本国内で最も売れたPS1ソフトTOP10をランキング形式で紹介します。
当時のヒット背景やシリーズの意義なども交えながら、初代プレイステーションの黄金期を振り返っていきましょう。
PS1ソフト国内売上ランキングTOP10
| 順位 | タイトル | 売上本数(万本) | 発売年 | ジャンル | 発売元 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | ファイナルファンタジーVII | 約378万本 | 1997年 | RPG | スクウェア |
| 2位 | ファイナルファンタジーVIII | 約356万本 | 1999年 | RPG | スクウェア |
| 3位 | ファイナルファンタジーIX | 約281万本 | 2000年 | RPG | スクウェア |
| 4位 | グランツーリスモ | 約267万本 | 1997年 | レース | ソニー |
| 5位 | ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち | 約417万本 | 2000年 | RPG | エニックス |
| 6位 | バイオハザード2 | 約200万本 | 1998年 | アクション | カプコン |
| 7位 | メタルギアソリッド | 約197万本 | 1998年 | ステルスアクション | コナミ |
| 8位 | グランツーリスモ2 | 約185万本 | 1999年 | レース | ソニー |
| 9位 | ポポロクロイス物語 | 約101万本 | 1996年 | RPG | ソニー |
| 10位 | チョコボの不思議なダンジョン | 約92万本 | 1997年 | RPG | スクウェア |
1位:ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち(約417万本/2000年/エニックス)
国民的RPGシリーズの頂点。
PS1後期に発売され、圧倒的なボリュームと重厚な物語が話題に。
当時は社会現象級の人気で、発売日には行列が全国にできたほど。
2枚組CDによる大作RPGの象徴として、今も語り継がれています。
2位:ファイナルファンタジーVII(約378万本/1997年/スクウェア)
初の3D化でシリーズの転換点となった伝説的作品。
フルポリゴンムービーと深いストーリー展開で、多くのファンを獲得。
「クラウド」「セフィロス」などの人気キャラを生み出し、
PS1の普及を決定づけた1本です。
3位:ファイナルファンタジーVIII(約356万本/1999年/スクウェア)
映像美がさらに進化し、リアル志向のグラフィックが話題に。
スコールとリノアの恋愛要素を中心とした青春RPGとして人気を博しました。
カードバトル「トリプルトライアド」も高評価で、今なお根強いファンが多い作品です。
4位:ファイナルファンタジーIX(約281万本/2000年/スクウェア)
PS1最後のFF作品として“原点回帰”をテーマに制作。
温かみのある世界観とキャラクター造形で、
長年のシリーズファンから高い評価を受けました。
シナリオ・音楽ともにシリーズ屈指の完成度。
5位:グランツーリスモ(約267万本/1997年/ソニー)
リアルな車挙動と美麗なグラフィックで、
レースゲームの常識を覆した革命的作品。
実車メーカーとのライセンス契約を実現し、
「走るシミュレーター」として社会現象を巻き起こしました。
6位:バイオハザード2(約200万本/1998年/カプコン)
レオンとクレアの2人の主人公で描かれるホラーアクションの金字塔。
前作からの進化が著しく、映画のような演出で人気を獲得。
緊迫感と探索のバランスが絶妙で、PS1を代表するサバイバルホラーです。
7位:メタルギアソリッド(約197万本/1998年/コナミ)
「潜入する」ことに焦点を当てたステルスアクションの礎を築いた傑作。
小島秀夫監督による重厚なストーリーと演出は、
まるで映画をプレイしているかのような体験を提供。
以降のシリーズ成功の礎となりました。
8位:グランツーリスモ2(約185万本/1999年/ソニー)
車種数・コース数が飛躍的に増えた正統進化版。
よりリアルな挙動と膨大なモード構成により、
レースゲームとしての完成度を高めました。
2枚組というボリュームも話題に。
9位:ポポロクロイス物語(約101万本/1996年/ソニー)
絵本のような温かい世界観と、
アニメ調ビジュアルで人気を集めたRPG。
親子の絆や成長を描いた物語は、
当時のPSユーザーの心をつかみました。
10位:チョコボの不思議なダンジョン(約92万本/1997年/スクウェア)
『トルネコの大冒険』に続くローグライク系RPG。
チョコボを主役に据えた明るく遊びやすい設計で、
初心者にも親しみやすい作品として人気を博しました。
今からでも遊べる!PS1本体・互換機を手に入れよう
初代プレイステーションの名作を実機でプレイするなら、
今でもPS1本体(PlayStation)を入手しておく価値は十分にあります。
1994年に登場したこのハードは、CD-ROM採用による圧倒的な表現力でゲーム史を変えた名機。
グラフィックや音楽の再現度が高く、今遊んでも当時の臨場感をしっかり味わえます。
現在は生産が終了していますが、中古市場や復刻モデル「PlayStation Classic」などを通して、
名作を気軽に楽しめる環境が整っています。
今のうちにお気に入りのタイトルと一緒に入手しておきましょう。
まとめ
PS1の国内売上ランキングを見ると、RPG黄金期の勢いと多様性が際立ちます。
『ドラクエ』『FF』の2大巨頭が上位を独占しつつも、
『グランツーリスモ』『メタルギア』『バイオハザード』など、
新ジャンルを切り開いた作品も並ぶのがこの時代の魅力です。
また、3D技術・ムービー演出・サウンド面の進化により、
「ゲームがエンターテインメントになる瞬間」を最も体現した世代でもあります。
PS1は、単なるハードではなく「物語と映像を融合させた文化的象徴」といえるでしょう。







