
2004年12月2日に発売された「ニンテンドーDS」は、
上下2画面・タッチパネル操作・マイク入力など、
当時の常識を覆す“新感覚インターフェイス”を搭載した携帯ゲーム機です。
「誰でも遊べる」をコンセプトに、
ゲーム初心者からファミリー層まで幅広い支持を獲得。
Wi-Fi通信やすれちがい通信など、
プレイヤー同士のつながりを重視した遊びが広まりました。
国内では累計約3,300万台以上を販売し、
携帯ゲーム機として前代未聞の大成功を収めました。
『ポケモン』『マリオ』『脳トレ』『どうぶつの森』など、
幅広いジャンルのヒット作が次々と誕生。
この記事では、日本国内で特に売れたDSソフトTOP10を、
正確な売上データをもとに紹介します。
“国民機”とも呼ばれたDSの黄金期を振り返りましょう。
1位:New スーパーマリオブラザーズ(約642万本/2006年/任天堂)
シリーズの原点を現代風にリメイクした大ヒット作。
横スクロールアクションの楽しさをそのままに、
2画面・新ギミック・巨大マリオなどの新要素を導入。
老若男女すべての世代に愛された“国民的タイトル”です。
2位:ポケットモンスター ダイヤモンド・パール(約585万本/2006年/任天堂・ポケモン)
Wi-Fi通信による全国対戦・交換が初めて導入された記念碑的作品。
シンオウ地方の冒険が高い評価を受け、
社会現象級の人気を獲得しました。
3位:ポケットモンスター ブラック・ホワイト(約554万本/2010年/任天堂・ポケモン)
完全新規のポケモン・世界観を採用した意欲作。
ストーリー性の高さと演出の進化が好評で、
シリーズの中でも屈指の完成度を誇ります。
4位:おいでよ どうぶつの森(約521万本/2005年/任天堂)
DS世代を代表する生活シミュレーションゲーム。
村でのスローライフを通して、
「遊びながら日常を楽しむ」文化を広めました。
5位:もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング(約510万本/2005年/任天堂)
“脳トレブーム”を生んだ大ヒット教育ソフト。
誰でも気軽に遊べるゲームデザインが高齢層にも受け入れられ、
“ゲーム人口拡大”という任天堂の理念を象徴する作品です。
6位:ドラゴンクエストIX 星空の守り人(約440万本/2009年/スクウェア・エニックス)
シリーズ初の携帯機メインナンバリング作品。
Wi-Fi通信を活かしたマルチプレイが大ヒットの要因に。
“すれちがい通信”で宝の地図を交換する文化も話題になりました。
7位:ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー(約392万本/2009年/任天堂・ポケモン)
金銀リメイク作として、懐かしさと新しさを両立。
「ポケウォーカー」同梱による歩数連動システムも話題に。
ファンの期待に応えた高品質リメイクです。
8位:トモダチコレクション(約374万本/2009年/任天堂)
自分や友達のMiiを登録して生活を見守るコミュニケーションソフト。
シンプルながら強烈な中毒性で人気を集め、
“人間観察系ゲーム”の火付け役となりました。
9位:脳を鍛える大人のDSトレーニング(約347万本/2005年/任天堂)
シリーズ第1作。
短時間で遊べる手軽さと、学習要素を兼ね備えた新ジャンルとして大ヒット。
以降の「知育系ゲーム」ブームを牽引しました。
10位:ポケットモンスター プラチナ(約310万本/2008年/任天堂・ポケモン)
『ダイヤモンド・パール』の強化版として登場。
新シナリオ・新フォルム追加など、
マニア層からも高評価を受けた完成度の高い一作です。
ニンテンドーDSソフト国内売上ランキングTOP10
| 順位 | タイトル | 売上本数(万本) | 発売年 | ジャンル | 発売元 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | New スーパーマリオブラザーズ | 約642万本 | 2006年 | アクション | 任天堂 |
| 2位 | ポケットモンスター ダイヤモンド・パール | 約585万本 | 2006年 | RPG | 任天堂/ポケモン |
| 3位 | ポケットモンスター ブラック・ホワイト | 約554万本 | 2010年 | RPG | 任天堂/ポケモン |
| 4位 | おいでよ どうぶつの森 | 約521万本 | 2005年 | コミュニケーション | 任天堂 |
| 5位 | もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング | 約510万本 | 2005年 | トレーニング | 任天堂 |
| 6位 | ドラゴンクエストIX 星空の守り人 | 約440万本 | 2009年 | RPG | スクウェア・エニックス |
| 7位 | ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー | 約392万本 | 2009年 | RPG | 任天堂/ポケモン |
| 8位 | トモダチコレクション | 約374万本 | 2009年 | シミュレーション | 任天堂 |
| 9位 | 脳を鍛える大人のDSトレーニング | 約347万本 | 2005年 | トレーニング | 任天堂 |
| 10位 | ポケットモンスター プラチナ | 約310万本 | 2008年 | RPG | 任天堂/ポケモン |
まとめ
DS時代は、まさに「ゲームの多様化と社会現象化の時代」でした。
『ポケモン』『マリオ』『ドラクエ』といった定番シリーズが安定して上位を独占する一方、
『脳トレ』『トモダチコレクション』といった“非ゲーム層”向けの作品が
驚異的な売上を記録したことが最大の特徴です。
また、Wi-Fi通信・すれちがい通信などを活かした交流要素が広まり、
「ひとりでも、みんなでも楽しめる」遊びが一般化しました。
教育・健康・生活といったテーマを取り入れたソフト群も、
他のハードにはないDSならではの魅力でした。
結果として、DSは家庭用ゲーム市場を再び拡大させた立役者となり、
“ゲーム=娯楽”の枠を超えて日常生活の一部にまで浸透。
その影響力は、次世代の3DSやSwitchにも受け継がれています。
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現在では生産終了となっているDS本体ですが、
中古市場では良好な状態のものが多く出回っています。
ソフトも価格が安定しており、名作を手軽に楽しむには最適。
DS LiteやDSiなどの派生モデルも人気があります。







