ピックアップ記事
映画ドラえもんシリーズ興行収入ランキングを徹底解説

※この記事には一部PRを含みます。

はじめに

日本を代表する国民的キャラクター「ドラえもん」。
1979年のアニメ放送開始から40年以上にわたり、世代を超えて愛され続けています。
その人気を支える大きな柱のひとつが、毎年春の恒例イベントとして定着している「映画ドラえもんシリーズ」です。

映画のヒットを語るうえで欠かせないのが「興行収入」。
これは映画館で販売されたチケット代の総額を指し、作品がどれほど多くの観客を魅了したかを示す重要な指標です。
つまり、興行収入が高いほど「より多くの家族や子どもたちに愛された作品」であることを意味します。

本記事では、そんな興行収入の仕組みを踏まえながら、
歴代の映画ドラえもんシリーズのヒット作をランキング形式で紹介していきます。

興行収入とは?

映画の「興行収入(こうぎょうしゅうにゅう)」とは、映画館で観客が チケット代として支払った総額のこと です。
つまり、「観客が映画館で支払ったお金の合計額」であり、映画の人気やヒット度合いを示す最も代表的な指標です。

補足

定義:映画館で販売された入場券(チケット)の売上総額。

英語では Box Office Gross(ボックスオフィス・グロス) と呼ばれます。

日本では通常、税込金額(観客が実際に払った額)で公表されます。

興行収入の内訳(配分構造)

映画館で得られた「興行収入」は、映画館だけのものではありません。
以下のように関係者の間で分配されます。

項目概要割合(目安)
映画館(劇場)取り分設備費、人件費、運営コストなど約50%
配給会社(ディストリビューター)取り分宣伝・広告・上映調整など約35〜40%
制作会社(製作委員会)取り分実際の映画を作った企業群約10〜15%

※ 作品や契約条件によって異なります(洋画や邦画、独立系作品で比率は変動)

関連する用語

① 配給収入(はいきゅうしゅうにゅう)

  • 興行収入から映画館側の取り分を差し引いた後に、配給会社が受け取る金額 のこと。
  • 日本では、配給収入 ≒ 興行収入の 約50%前後 が目安。
  • たとえば: 興行収入 100億円の映画 → 配給収入 約50億円

② 製作費(せいさくひ)

  • 実際に映画を作るために使われた費用(人件費・撮影費・CGなど)。
  • 興行収入が製作費を上回れば黒字、下回れば赤字。

③ 販促・宣伝費

  • テレビCM・広告・イベントなどの宣伝にかかる費用。
  • 大作では数億〜数十億円規模になることもあります。

具体例:『映画ドラえもん のび太の宝島』(2018年)の場合

  • 興行収入:約53億7000万円(シリーズ歴代1位)
  • 配給収入:約25億円前後(推定)
  • 映画館の取り分:約26億円前後
  • 制作側(製作委員会)への戻り:約数億〜十数億円

つまり、53億円がそのまま「利益」ではなく、
映画館・配給会社・制作会社といった関係各社に分配される仕組みになっています。

また、映画公開後にはBlu-ray・DVD、配信サービス(Netflix・U-NEXTなど)、
関連グッズ、テーマパーク連動イベントなど、二次収益も発生。
これらを含めると、「映画ドラえもん」シリーズは単体興収を超える総合ビジネスモデルといえるでしょう。

興行収入まとめ

用語内容金額の性質
興行収入観客が払ったチケット代の総額売上(全体)
配給収入興行収入から劇場の取り分を引いた額配給側の収入
製作費映画を作るためのコスト支出
利益配給収入 − 製作費 − 宣伝費実際のもうけ

ドラえもん映画シリーズが愛され続ける理由

映画ドラえもんは、1980年の『のび太の恐竜』から始まり、2024年の『のび太の地球交響楽』まで、40年以上・43作品以上が制作されてきました。

毎年春の公開が恒例となり、「新学期前の家族イベント」として定着。
親子3世代が一緒に楽しめる日本で最もロングランなアニメ映画シリーズです。

興行収入ランキングは、単なる数字の競い合いではなく、「どの時代に、どんなドラえもんの物語が最も心に響いたのか」を映す鏡でもあります。

映画ドラえもんシリーズ 興行収入ランキング

第1位:映画ドラえもん のび太の宝島(2018年/53.7億円)


あらすじ

のび太が地図で偶然見つけた「新しい島」が、なんと空に浮かぶ“宝島”だった!
ドラえもんたちは帆船に乗り冒険に出発するが、そこには海賊たちの陰謀と、島に隠された秘密が待っていた。

見どころ

2018年公開のシリーズ最高興行収入作。脚本は『君の名は。』で知られる川村元気。
海と空を舞台にした冒険のスケール感、家族愛を描く感動的なクライマックスが魅力。
主題歌「ドラえもん(星野源)」も大ヒット。

第2位:映画ドラえもん のび太の月面探査記(2019年/50.2億円)


あらすじ

のび太が「月の裏側にうさぎが住んでいる」と言い出したことから、ドラえもんが「異説クラブメンバーズバッジ」で本当にうさぎの王国を作ってしまう。
しかし、その王国に宇宙の謎の勢力が迫る。

見どころ

月面を舞台にしたSFと友情が融合した感動作。
脚本は直木賞作家・辻村深月で、文学的テーマ性が高い。
ラストの宇宙規模の別れが涙を誘う。

第3位:映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険(2017年/44.3億円)


あらすじ

猛暑を逃れて南極へ遊びに行ったのび太たち。
氷の中で謎の指輪を見つけ、遥か10万年前の大冒険へと巻き込まれていく。

見どころ

壮大な南極の氷原を舞台にしたスケール感。
「友情」と「時間」をテーマに、過去と未来を結ぶ物語が胸を打つ。
氷の精霊ヒャッコイ博士など、オリジナルキャラも印象的。

第4位:映画ドラえもん のび太と空の理想郷(2023年/43.4億円)


あらすじ

雲の上に存在すると言われる理想郷「パラダピア」。
そこを偶然見つけたのび太たちは、美しい世界とその裏にある“完璧すぎる管理社会”の真実に気づく。

見どころ

自由と幸福とは何かを問いかける哲学的な物語。
「スカイユートピア」の壮大な映像表現が見もの。
主題歌はNiziUが担当し、現代的な魅力を加えた。

第5位:映画ドラえもん のび太の地球交響楽(2024年/43.1億円)


あらすじ

地球上の音が消え始めるという異変。
音楽を愛する宇宙人・ミッカと出会い、のび太たちは「音楽の力」で地球を救う旅へ出る。

見どころ

“音”をテーマにした新感覚のファンタジー。
美しい旋律とともに展開するドラマは、まるで交響詩のよう。
音楽と友情の融合が心を打つ。

第6位:映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生(2016年/41.2億円)


あらすじ

家出をしたのび太たちは、7万年前の日本へタイムスリップ!
原始人の少年ククルと出会い、文明をめぐる壮大な冒険が始まる。

見どころ

1989年版の名作をリメイク。
原作のエッセンスを保ちつつ、映像とドラマが現代的にアップデート。
友情・家族愛・成長と三拍子そろった傑作。

第7位:映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(2013年/39.5億円)


あらすじ

ドラえもんの鈴が盗まれた!
のび太たちは未来の「ひみつ道具博物館」へ向かい、謎の怪盗DXを追う。

見どころ

全ての秘密道具が登場する、ファン垂涎の作品。
ミステリーとアクションが融合したスリリングな展開。
ドラえもんの誕生秘話に迫る感動的なラストはシリーズ屈指。

第8位:映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記(2015年/39.3億円)


あらすじ

ヒーローごっこをしていたのび太たちが、本物の宇宙戦争に巻き込まれる。
平和を守るため、彼らは“本当の勇気”を学んでいく。

見どころ

ヒーロー映画の王道をドラえもん流に再構築。
友情と勇気、そして「誰かを守る強さ」を描く。
笑いと感動が絶妙にバランスした娯楽大作。

第9位:映画ドラえもん のび太と奇跡の島 〜アニマル アドベンチャー〜(2012年/36.2億円)


あらすじ

動物たちが進化した不思議な島へ迷い込んだのび太たち。
そこで“絶滅動物”たちと心を通わせる。

見どころ

生命と自然の尊さをテーマにした感動作。
美しい島のビジュアルと冒険シーンが見応え抜群。
のび太の優しさが光るストーリー。

第10位:映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜(2014年/35.8億円)


あらすじ

新しい犬の友だち・ペコと出会ったのび太たちが、謎のジャングルへ。
そこには“犬の王国”の秘密が隠されていた。

見どころ

1982年版を現代風にリメイク。
ペコとの絆が物語を深め、感動的なクライマックスへ。
「友情のために戦う」シリーズらしい熱いテーマが光る。

第11位:映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険 ~7人の魔法使い~(2007年/35.4億円)


あらすじ

のび太が「もしも魔法の世界だったら…」と妄想を語り、ドラえもんが“もしもボックス”で実現させた世界。
しかし、そこには魔界の侵略を目論む悪魔族の影が――。
のび太たちは“7人の魔法使い”として立ち上がる。

見どころ

1984年の『魔界大冒険』を大胆にリメイク。
ダークファンタジー要素が強く、魔法バトルの映像美が圧巻。
しずかちゃんの涙のシーンはシリーズ屈指の感動シーンとして語り継がれる。

第12位:映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝(2008年/33.7億円)


あらすじ

森で拾った小さな苗木“キー坊”が、ひみつ道具の力で成長し巨大な木の少年に。
のび太はキー坊と友情を育むが、地球の自然を脅かす危機が迫っていた――。

見どころ

環境保護と命の大切さを描く、メッセージ性の強い一作。
のび太の優しさと成長が涙を誘う。
大自然を描いた美しい背景美術にも注目。

第13位:映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年/33.5億円)


あらすじ

恐竜展で出会った卵から生まれた、双子の恐竜・キューとミュー。
のび太は彼らを育てるが、やがて彼らの「本当の居場所」を探す旅が始まる。

見どころ

シリーズ40作目記念作。
『のび太の恐竜2006』とは異なる完全オリジナルストーリー。
進化と絆をテーマにした壮大なラストシーンが感動的。
Official髭男dismの主題歌「Birthday」も話題に。

第14位:映画ドラえもん のび太の恐竜2006(2006年/32.8億円)


あらすじ

のび太が偶然見つけた恐竜の化石が、本物の卵だった!
孵化した首長竜“ピースケ”を守るため、白亜紀へ旅立つのび太たち。

見どころ

シリーズ原点『のび太の恐竜(1980)』を完全リメイク。
感動の名作が最新映像で蘇る。
ピースケとの別れのシーンは、何度見ても涙必至。

第15位:映画ドラえもん のび太の人魚大海戦(2010年/31.6億円)


あらすじ

のび太が自宅の町を“海に変える”道具を使ったところ、突然現れた人魚族・ソフィア。
彼女を追う敵との戦いが始まり、のび太たちは海底の王国へと向かう。

見どころ

シリーズ30周年記念作。
海中アクションとロマンスが融合した美しい映像美。
人魚族の王女ソフィアとしずかちゃんの絆も印象的。

第16位:映画ドラえもん のび太のワンニャン時空伝(2004年/30.5億円)


あらすじ

のび太が捨て犬・イチを助けるため、タイムマシンで過去へ。
しかしそこには、犬と猫が人間のように進化した未来があった。

見どころ

「命」と「別れ」をテーマにした涙の名作。
動物たちの社会描写がリアルで、ラストの展開には誰もが涙。
シリーズ屈指の感動作としてファン人気が高い。

第17位:映画ドラえもん のび太と翼の勇者たち(2001年/30.5億円)


あらすじ

鳥人族の少年・グースケと出会ったのび太たちは、空に浮かぶ“バードピア”へ。
鳥人族と人間の対立を解くため、空の戦いに挑む。

見どころ

飛行シーンの爽快感と空の国の幻想的な世界観が魅力。
友情と信頼をテーマにしたストーリーで、シリーズ中期の隠れた名作。

第18位:映画ドラえもん のび太の太陽王伝説(2000年/30.5億円)


あらすじ

古代文明の国・マヤナ国にそっくりな少年・ティオを助けたのび太。
彼の身代わりとして王国の陰謀に立ち向かうことに。

見どころ

歴史ロマンと冒険が融合したスリリングな展開。
ティオとしずかの淡い関係も魅力的。
王道冒険譚として完成度が高い。

第19位:映画ドラえもん のび太とふしぎ風使い(2003年/25.4億円)


あらすじ

のび太が竜巻の中で出会った“風の子フー子”。
友情を育むが、地球を狙う悪しき風族が迫ってくる。

見どころ

自然の力をテーマにした感動作。
小さな風の子フー子の健気さに涙するファン多数。
風と空の映像演出が美しく、詩的な作品。

第20位:映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021(2022年/26.9億円)


あらすじ

のび太が拾った小さな宇宙人・パピ。
彼の星「ピリカ星」は独裁政権に支配されており、のび太たちは宇宙戦争に巻き込まれる。

見どころ

1985年版の名作を令和風にリメイク。
最新CGによる宇宙戦と政治的テーマが見どころ。
友情と自由をめぐるストーリーが現代的に響く。

第21位:映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~(2011年/24.6億円)


あらすじ

のび太が北極で見つけた巨大なロボット“ザンダクロス”。
それは地球侵略を狙うロボット星の兵器だった!
ドラえもんたちは、少女ロボット・リルルと出会い、戦いと友情の狭間で揺れる。

見どころ

1986年版の名作『鉄人兵団』を美しくリメイク。
リルルの涙の自己犠牲は、シリーズでも屈指の感動エピソード。
友情と平和の尊さを訴える深いテーマが魅力。

第22位:映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史(2009年/24.5億円)


あらすじ

ドラえもんのひみつ道具“スペースガード基地”が、本物の宇宙開拓地に!
のび太たちは宇宙人ロップルと出会い、星を救う戦いに挑む。

見どころ

1981年の第2作をフルリメイク。
宇宙冒険×友情の王道構成。
原作の温かさを残しながら、テンポよく現代風に仕上げた良作。

第23位:映画ドラえもん のび太とロボット王国(キングダム)(2002年/23.1億円)


あらすじ

のび太が訪れたのは、ロボットたちが人間を憎む“ロボット王国”。
少女型ロボット・マリアとともに、人間とロボットの共存を模索する。

見どころ

SF的なテーマと感動的なストーリー展開。
“命を持つとは何か”を問う社会派ドラえもん。
マリアの優しさと勇気が心に残る。

第24位:映画ドラえもん のび太の南海大冒険(1998年/21億円)


あらすじ

のび太の海賊ごっこが本物の海の冒険に!
財宝をめぐって海賊や謎の島民たちと大冒険を繰り広げる。

見どころ

海と冒険をテーマにした爽快な海洋ロマン。
ゲストキャラ・ジャック船長との掛け合いが楽しい。
ファミリーで安心して楽しめるアドベンチャー。

第25位:映画ドラえもん のび太の日本誕生(1989年/20.2億円)


あらすじ

家出をしたのび太たちがタイムマシンで7万年前の日本へ。
原始人の少年・ククルと出会い、友情を築くが、邪悪な精霊族との戦いが始まる。

見どころ

旧作の中でも圧倒的人気を誇る感動作。
文明の始まりと友情を壮大なスケールで描く。
後に2016年版でリメイクされた伝説的エピソード。

第26位:映画ドラえもん のび太の宇宙漂流記(1999年/20億円)


あらすじ

“宇宙学校体験ツアー”に参加したのび太たち。
しかしトラブルで宇宙の果てに漂流してしまう。

見どころ

近未来の教育や宇宙社会を描いたSF色の強い作品。
冒険・友情・チームワークがバランスよく描かれており、知的で爽やか。

第27位:映画ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)(1990年/19億円)


あらすじ

動物たちが人間のように暮らす惑星“アニマルプラネット”へ。
しかし、地球人による環境破壊の影が迫っていた。

見どころ

自然保護を真正面から描いた社会派ストーリー。
動物たちの世界観が美しく、メッセージ性が高い。
エンディングで流れる「天までとどけ」が印象的。

第28位:映画ドラえもん のび太のねじ巻き都市(シティー)冒険記(1997年/19.5億円)


あらすじ

ひみつ道具で作った「おもちゃの国」が、意思を持つ世界に進化。
のび太たちはその世界を守るため、巨大ロボットと戦う。

見どころ

“創造する力”をテーマにしたユニークな冒険譚。
メカとファンタジーが融合した独特の世界観が魅力。
子どもの夢を体現したような作品。

第29位:映画ドラえもん のび太のドラビアンナイト(1991年/17.9億円)


あらすじ

“アラビアンナイト”の世界に迷い込んだしずかちゃんを救うため、
のび太たちは中東の砂漠を舞台に壮大な冒険を繰り広げる。

見どころ

物語の中に入るというファンタジックな設定。
アラビア風の背景美術が美しく、冒険ロマンたっぷり。
砂嵐と魔法の絨毯のシーンは必見。

第30位:映画ドラえもん のび太の宇宙開拓史(1981年/17.4億円)


あらすじ

のび太の部屋のクローゼットが、偶然“宇宙の彼方”と繋がった!
宇宙人ロップルと出会い、星を救うための冒険が始まる。

見どころ

第2作目にしてシリーズ初の本格SF。
少年時代の夢と友情を真正面から描いた原点的作品。
リメイク版(2009年)と見比べても楽しい。

第31位:映画ドラえもん のび太と雲の王国(1992年/16.7億円)


あらすじ

のび太たちは空に「雲の王国」を作るが、そこに“天上人”が現れ、地上人を裁こうとする。

見どころ

環境・倫理・差別など社会的テーマを扱った深い作品。
哲学的なメッセージと迫力ある演出でファン人気が高い。
旧シリーズでも屈指の完成度。

第32位:映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(1984年/16.3億円)


あらすじ

手のひらサイズの宇宙人・パピを助けたのび太たち。
やがてピリカ星を支配する独裁政権との戦いに巻き込まれる。

見どころ

政治的メッセージを含んだ異色作。
友情と自由を貫くラストが印象的。
2022年版リメイクで再評価された名作。

第33位:映画ドラえもん のび太とブリキの迷宮(ラビリンス)(1993年/16.3億円)


あらすじ

旅行先で偶然見つけた“ブリキのホテル”。
それは実はロボットたちが支配する異世界だった。

見どころ

ミステリアスな展開と、少し怖い雰囲気が魅力。
SFサスペンスとしても評価が高く、大人も楽しめる内容。
“ホテル”という設定が秀逸。

第34位:映画ドラえもん のび太と銀河超特急(エクスプレス)(1996年/16.5億円)


あらすじ

宇宙を走る銀河超特急に乗り込んだのび太たち。
旅の途中で出会った謎の星と、危険な試練が待っていた。

見どころ

旅情と冒険が融合した快作。
列車をテーマにしたワクワク感が満点。
スチームパンク的なSF要素も魅力。

第35位:映画ドラえもん のび太の恐竜(1980年/15.6億円)


あらすじ

記念すべきシリーズ第1作。
のび太が発掘した恐竜の卵から生まれた“ピースケ”を白亜紀に帰す感動の冒険。

見どころ

全ての原点となる名作。
友情・別れ・成長という普遍のテーマ。
ラストの別れのシーンは日本アニメ史に残る名場面。

第36位:映画ドラえもん のび太と竜の騎士(1987年/15億円)


あらすじ

地下探検中に“地底世界”に迷い込んだのび太たち。
そこには滅びたと思われた恐竜たちの文明が存在していた。

見どころ

ミステリー色と冒険が融合した異色作。
恐竜の知的社会を描く世界観が深い。
大人にも人気の高い隠れた傑作。

第37位:映画ドラえもん のび太のパラレル西遊記(1988年/13.6億円)


あらすじ

“西遊記”の世界に入り込んだのび太たちが、妖怪軍団と激突!
しかし物語が現実に侵食していく……。

見どころ

ホラー×ファンタジー的な要素を持つ異色作。
少年向けながら、シリアスな展開が印象的。
中国神話の要素が美しく描かれている。

第38位:映画ドラえもん のび太と夢幻三剣士(1994年/13.3億円)


あらすじ

夢の中で“剣士”となったのび太が、邪悪な女王に立ち向かう冒険ファンタジー。

見どころ

夢と現実が交錯する幻想的な演出。
アクション性が高く、ドラえもん映画の中でも中世ファンタジー色が強い。
勇気と夢の力を描いた好評作。

第39位:映画ドラえもん のび太の創世日記(1995年/12.8億円)


あらすじ

自由研究のため「自分だけの世界」を作ったのび太。
だが、その世界が本当に“進化”を始めてしまう。

見どころ

神の視点と生命の誕生を描く哲学的SF。
児童向けとは思えないほど深いテーマ。
藤子・F・不二雄らしい思想が色濃く反映された名作。

第40位:映画ドラえもん のび太と鉄人兵団(1986年/12.5億円)


あらすじ

北極で見つけた巨大ロボット“ザンダクロス”をきっかけに、
地球侵略を企むロボット軍団との壮絶な戦いが始まる。

見どころ

原作ファンから絶大な人気を誇る伝説的名作。
リルルの涙の別れはシリーズ史上屈指の感動。
人間と機械の共存という普遍的テーマが光る。

第41位:映画ドラえもん のび太の大魔境(1982年/12.1億円)


あらすじ

ジャングルの奥地で“犬の王国”を発見したのび太たち。
ペコという犬の仲間と共に、国を救う冒険に出る。

見どころ

冒険映画として完成度が高く、後のリメイク(2014年)でも再評価。
原始的世界観と勇気の物語が熱い。

第42位:映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(旧)(1985年/11.8億円)


あらすじ

小さな宇宙人パピとともに、独裁政権に立ち向かうのび太たち。
(※2022年に『宇宙小戦争2021』としてリメイク)

見どころ

友情・自由・平和というシリーズの核を凝縮。
旧作ながら現代にも通じる社会的メッセージが秀逸。

第43位:映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城(1983年/10億円)


あらすじ

海底調査中に見つけた“アトランティスの遺跡”。
しかしその奥には、人類滅亡をもたらす古代兵器が眠っていた――。

見どころ

スリル満点の海底冒険と重厚なストーリー。
海底の恐怖描写が子ども向けとは思えぬ緊張感。
名作と呼ばれるにふさわしい完成度。

映画ドラえもんシリーズ 興行収入ランキング早見表

順位タイトル興行収入公開年
1映画ドラえもん のび太の宝島53億7000万2018年
2映画ドラえもん のび太の月面探査記50億2000万2019年
3映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険44億3000万2017年
4映画ドラえもん のび太と空の理想郷43億4000万2023年
5映画ドラえもん のび太の地球交響楽43億1000万2024年
6映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生41億2000万2016年
7映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館39億5000万2013年
8映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)39億3000万2015年
9映画ドラえもん のび太と奇跡の島 〜アニマル アドベンチャー〜36億2000万2012年
10映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜35億8000万2014年
11映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜35億4000万2007年
12映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝33億7000万2008年
13映画ドラえもん のび太の新恐竜33億5000万2020年
14映画ドラえもん のび太の恐竜200632億8000万2006年
15映画ドラえもん のび太の人魚大海戦31億6000万2010年
16映画ドラえもん のび太のワンニャン時空伝30億5000万2004年
17映画ドラえもん のび太と翼の勇者たち30億5000万2001年
18ドラえもん のび太の太陽王伝説30億5000万2000年
19映画ドラえもん のび太とふしぎ風使い25億4000万2003年
20映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 202126億9000万2022年
21映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜24億6000万2011年
22映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史24億5000万2009年
23映画ドラえもん のび太とロボット王国(キングダム)23億1000万2002年
24映画ドラえもん のび太の南海大冒険21億1998年
25映画ドラえもん のび太の日本誕生20億2000万1989年
26映画ドラえもん のび太の宇宙漂流記20億1999年
27映画ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)19億1990年
28映画ドラえもん のび太のねじ巻き都市(シティー)冒険記19億5000万1997年
29映画ドラえもん のび太のドラビアンナイト17億9000万1991年
30映画ドラえもん のび太の宇宙開拓史17億4000万1981年
31映画ドラえもん のび太と雲の王国16億7000万1992年
32映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争16億3000万1984年
33映画ドラえもん のび太とブリキの迷宮(ラビリンス)16億3000万1993年
34映画ドラえもん のび太と銀河超特急(エクスプレス)16億5000万1996年
35映画ドラえもん のび太の恐竜15億6000万1980年
36映画ドラえもん のび太と竜の騎士15億1987年
37映画ドラえもん のび太のパラレル西遊記13億6000万1988年
38映画ドラえもん のび太と夢幻三剣士13億3000万1994年
39映画ドラえもん のび太の創世日記12億8000万1995年
40映画ドラえもん のび太と鉄人兵団12億5000万1986年
41映画ドラえもん のび太の大魔境12億1000万1982年
42映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(旧)11億8000万1985年
43映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城10億1983年

日本のアニメ映画興行収入ランキングを徹底解説まとめ

シリーズを通して共通するのは――
「友情・勇気・家族・成長」という普遍のテーマ。
そして、どの時代にも子どもたちに“未来への希望”を見せてくれること。

1980年から続くこの映画シリーズは、ただのアニメではなく、日本人の心に刻まれた「春の記憶」そのものです。

おすすめの記事