
Nintendo Switchは、2017年3月の発売から現在まで、国内ゲーム市場の中心に立ち続けてきました。家庭用ゲーム機としては珍しい据え置き×携帯というハイブリッド構造を実現し、幅広い層から支持を獲得。国内累計販売台数は3,000万台を超え、今や“国民的ゲーム機”として不動の地位を築いています。
そんなSwitchを語るうえで外せないのが、圧倒的なソフトラインナップの充実です。マリオやゼルダといった任天堂の名作シリーズはもちろん、オンライン対戦ゲーム、RPG、パーティーゲームなど、老若男女を問わず楽しめるタイトルが豊富に揃っています。
しかし――「結局、一番売れたソフトってどれ?」「どのゲームが本当に面白いの?」と気になる人は多いはず。
そこで本記事では、最新の国内販売本数データをもとに、Nintendo Switchソフトの売上ランキングTOP10を紹介します。ただ順位を並べるだけでなく、各タイトルがなぜ売れたのか・どんな魅力があるのか・いま遊ぶ価値はあるのかまで徹底解説。
Switchをこれから買う人はもちろん、遊びたいゲームを探している人や、ゲームファン・コレクターにも役立つ内容になっています。
それではさっそく、ランキングを見ていきましょう。
【最新版】Nintendo Switchソフト 国内売上ランキングTOP10
| 順位 | タイトル | 販売本数 | 発売日 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | マリオカート8 デラックス | 688.6万本 | 2017/4/28 | Switch最多販売 |
| 2 | あつまれ どうぶつの森 | 481.9万本 | 2020/3/20 | 社会現象級ヒット |
| 3 | 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL | 365.5万本 | 2018/12/7 | シリーズ最大規模 |
| 4 | ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド | 330.4万本 | 2017/3/3 | 名作オープンワールド |
| 5 | スーパーマリオ オデッセイ | 295.0万本 | 2017/10/27 | 3Dマリオの決定版 |
| 6 | ポケットモンスター スカーレット・バイオレット | 271.5万本 | 2022/11/18 | 現在も販売伸長中 |
| 7 | ポケットモンスター ソード・シールド | 268.4万本 | 2019/11/15 | ポケモン初の完全新作Switch |
| 8 | ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム | 219.3万本 | 2023/5/12 | BOTW続編 |
| 9 | スーパーマリオパーティ | 211.9万本 | 2018/10/5 | パーティゲーム定番 |
| 10 | New スーパーマリオブラザーズ U デラックス | 183.6万本 | 2019/1/11 | Wii U版のリマスター |
Switchの特徴は、定番シリーズが強く、息の長い売れ方をする点です。
上位タイトルの多くは発売から数年経ってもランキング上位に居続け、
「一家に一本」と言えるほどの支持を獲得しています。
それではここから、各タイトルの魅力を徹底解説していきましょう。
第1位 マリオカート8 デラックス
発売日:2017年4月28日
ジャンル:レースゲーム
プレイ人数:1〜4人(ローカル)/最大12人(オンライン)
参考価格:中古 4,000〜5,000円前後(安定相場)
Nintendo Switchの販売本数第1位は、不動の人気を誇るレースゲーム「マリオカート8 デラックス」。
もはや説明不要の国民的タイトルですが、Switch版は特に完成度が高く、「対戦ゲームとしての到達点」とも言える出来です。
■ ヒットの理由
- 老若男女問わず遊べる設計
ドリフトやアイテムによる逆転要素など、ゲーム性はシンプルながら奥深い。 - パーティゲームとしても優秀
「バトルモード」で友達や家族と盛り上がれる。 - オンライン人口が非常に多い
発売から8年以上経った今もマッチングに困らない。 - DLC(追加コース)で寿命がさらに延長
歴代シリーズの名コースが次々と復活。
■ ゲーマー視点からの評価
Switch本体を買った人の約3人に1人が購入しているとされ、「まず最初に買うべき一本」という評価は今も揺るぎません。
ゲームバランスの良さはもちろん、操作性の気持ち良さや、リプレイ性の高さも他タイトルを寄せ付けません。
第2位 あつまれ どうぶつの森
発売日:2020年3月20日
ジャンル:スローライフシミュレーション
プレイ人数:1〜4人(ローカル)/最大8人(オンライン)
参考価格:中古 3,000〜4,000円前後
累計481.9万本を記録し、日本国内で社会現象級のブームを巻き起こした「あつ森」。
新型ウイルスによる外出自粛期間と発売時期が重なったことで、幅広い年齢層に受け入れられ、一気にメガヒットへと成長しました。
■ ヒットの理由
- 誰もが自由に楽しめる箱庭型ゲーム
- DIYや島クリエイトで創造性を刺激
- SNSとの相性が抜群(自慢文化が流行)
- アップデートで継続的に遊び要素を追加
■ 特徴と魅力
マリオやポケモンのような“対戦型楽しさ”ではなく、
自分だけの島を育てる達成感と、住民キャラクターとの温かいやり取りが魅力。
日常の隙間時間に少しずつ進められるため、長期プレイに向いたゲーム設計も高評価。
第3位 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
発売日:2018年12月7日
ジャンル:対戦アクション
プレイ人数:1〜8人(ローカル)/最大8人(オンライン)
参考価格:中古 4,000〜5,000円前後
「スマブラSP」は、格闘ゲームでありながら世界でもっとも売れている対戦ゲームとして知られます。
本作は“スペシャル”の名のとおり、歴代スマブラの集大成というべき内容。
■ ゲーマー大歓喜の要素
- 登場キャラは歴代最多の総勢86体
- 任天堂だけじゃない!
→ ソニック、ロックマン、クラウド、スネーク、テリー、カズヤ、セフィロスまで参戦 - パーティ vs 本気勢の両方に対応する完成バランス
- eスポーツタイトルとして競技シーンでも人気
■ なぜ売れ続けているのか?
カジュアルにもガチにも対応できる設計に加え、誰かと遊ぶ理由が自然に生まれる対戦ツールとして機能しているため。
オンライン人口も常に上位で、Switchを代表する競技性の高いタイトルです。
第4位 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
発売日:2017年3月3日
ジャンル:オープンワールドアクション
プレイ人数:1人
参考価格:中古 4,000〜5,000円前後(名作として相場が安定)
Nintendo Switch本体と同時発売されたローンチタイトルでありながら、発売から数年が経っても語られ続ける“伝説”のゲーム。
従来のゼルダとは異なる完全オープンワールドへ挑み、世界中で数百のゲームアワードを受賞。
■ このゲームが革命と呼ばれた理由
- 「行けるところには全部行ける」自由度
- 崖も山もすべて登れる=探索の楽しさが桁違い
- 遊び方が人によって全く異なる「物理エンジン系の発見」
- 祠・試練・料理・武器収集などプレイ要素が多彩
■ ゲーマー評価
「死ぬまでに遊ぶべきゲーム」「オープンワールドの最高峰」といった声も多く、Switchソフトの中で最もゲーム性が語られた作品。
2023年に続編『ティアーズ オブ ザ キングダム』が出てもなお、比較され続ける基準点になっている一本。
第5位 スーパーマリオ オデッセイ
発売日:2017年10月27日
ジャンル:3Dアクション
プレイ人数:1〜2人
参考価格:中古 3,000〜4,500円前後
「マリオ64」「マリオサンシャイン」「マリオギャラクシー」の流れを継ぐ、探索型3Dマリオの最新進化系。
キャプチャーアクションにより、敵キャラやアイテムに乗り移って能力を使えることで、従来のマリオにはなかった幅広い遊び方を実現。
■ 魅力ポイント
- 操作していて気持ちいい3Dアクションの最高峰
- 広大な箱庭ステージを自由に探索できる冒険感
- 子どもでも親しめるが、やり込み要素は超本格派
- BGM・演出・テンポの良さなど任天堂の開発力の結晶
■ 総評
マリオの王道と革新が絶妙に融合した一作。
Switchの入門ソフトとしても圧倒的におすすめできる完成度。
第6位 ポケットモンスター スカーレット・バイオレット
発売日:2022年11月18日
ジャンル:RPG
プレイ人数:1人(通信対戦・交換あり)
参考価格:中古 4,000〜5,500円前後(需要高)
シリーズ初の完全オープンワールド型ポケモンへ踏み込んだ意欲作。
3本の大きなストーリーを好きな順番で攻略できる「自由な冒険構造」が話題になり、子どもはもちろん、大人のポケモンファンからの人気も高い。
■ 話題を集めたポイント
- 初めて「行きたい場所へ自由に向かえるポケモン」
- インターネットを使った最大4人でのマルチプレイ探索
- 公式大会や育成勢も活発で対戦需要が非常に高い
- 「テラスタル」による戦略性の向上
■ 評価
発売当初は処理落ちなど技術的な課題も注目されたが、内容面は非常に高評価。
育成・厳選・オンライン対戦で長く遊べるため、現在でも売れ続けている。
第7位 ポケットモンスター ソード・シールド
発売日:2019年11月15日
ジャンル:RPG
プレイ人数:1人(通信対戦・交換あり)
参考価格:中古 2,500〜3,500円前後
Switchに登場したポケモンの本編初タイトルとして歴史的な位置づけにある作品。
「ダイマックス」「ワイルドエリア」の導入により、従来ポケモンの冒険に新しいフィールド探索の概念を持ち込んだ。
■ 売れた理由
- Switch初の本編ポケモンとして圧倒的注目度
- 対戦バランスが当時評価されランクバトルが盛り上がる
- 初めてのDLC「鎧の孤島」「冠の雪原」を展開した作品
- 一定以上の評価を受け、今でもファンが多い作品
■ 作品の位置づけ
「ポケモンSV」へ進む橋渡し的な重要タイトルであり、
オンライン対戦が好きなプレイヤーからは現在でも人気。
第8位 ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム
発売日:2023年5月12日
ジャンル:オープンワールドアクション
プレイ人数:1人
参考価格:中古 5,000〜6,000円前後(高値安定)
前作『ブレス オブ ザ ワイルド』を超えるのは不可能――多くのゲーマーがそう思っていました。しかし、その常識を覆し、ゼルダの歴史を再び塗り替えた続編がこの作品です。
■ 新システムで想像を超える遊びへ
- モドレコ(時間逆行)でギミック攻略の幅が拡大
- ウルトラハンドで乗り物や兵器を“発明”する自由度
- スクラビルドで武器と素材を合成
- 地上・空・地底を行き来する立体的探索
■ ゲーマーからの評価
BOTWで築いた世界観・操作性・探索性を継承しながら、
プレイヤー自身の発想で攻略方法を生み出す自由さを実現。
「人間の創造性をテストしてくるゲーム」と言われるほど自由度が高く、SNSでも多数のプレイ動画が拡散。
第9位 スーパーマリオパーティ
発売日:2018年10月5日
ジャンル:パーティゲーム
プレイ人数:1〜4人
参考価格:中古 3,000〜4,000円前後
家族・友達との対戦ゲームとして根強い人気を持つ「マリオパーティ」シリーズのSwitch作品。
■ ヒットの理由
- Joy-Conの操作を活かした直感的ミニゲーム
- 初心者にもやさしいパーティ向けバランス
- オンラインにも対応し、長く遊ばれている
Switchというハードの特性(ローカルマルチプレイの楽しさ)を最大限に活かしたタイトルの一つ。
Nintendo Switch本体と同時購入されることの多い定番パーティゲーム。
第10位 New スーパーマリオブラザーズ U デラックス
発売日:2019年1月11日
ジャンル:2Dアクション
プレイ人数:1〜4人
参考価格:中古 3,000円前後
Wii Uで発売された『New スーパーマリオブラザーズ U』と追加コンテンツ『ルイージU』を収録したデラックス版。
■ 安定した人気の理由
- 2Dマリオの完成形とも言える王道アクション
- シンプルで遊びやすく、子どもや初心者にも安心
- 最大4人協力プレイで家族でも楽しめる
- 時間が経っても価値が落ちないロングセラー
Switchの“定番枠”として売れ続けている、強力な常連タイトル。
Switchはなぜこんなにもロングセラーが多いのか?
今回のランキングトップ10を振り返ると、任天堂タイトルの圧倒的強さが際立ちます。
共通しているのは次の3点です。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 普遍性 | 年齢やゲーム経験を問わず楽しめる |
| リプレイ性 | 長期間遊べる設計、飽きにくい |
| 安心感 | 品質とゲームデザインの信頼 |
Switchは「みんなで遊ぶ体験」と「一人でじっくり遊べる体験」の両方を満たすハードであり、
その柔軟性がソフト売上ランキングにも表れています。
Switchは“記録”と“記憶”に残るゲーム機
Nintendo Switchは、多くの名作タイトルに恵まれたゲーム史に残るハードです。
ランキング上位には『マリオ』『ゼルダ』『ポケモン』など任天堂を代表するシリーズが並びましたが、
それぞれがただ売れただけではなく、ゲームとしての完成度や普遍的な面白さを備えたロングセラーであることが共通しています。
近年のゲーム市場ではオンライン対戦やライブサービス型タイトルが主流になりつつありますが、
Switchの魅力は「手軽さ」と「奥深さ」、「家族や仲間と一緒に遊べる楽しさ」を両立させていることにあります。
本ランキングはあくまで国内販売本数を基準にしたTOP10ですが、
今後Switch後継機の発表が近づくにつれ、これらのタイトルは再評価・需要増が進むことも考えられます。
まだ遊んでいない作品がある方は、この機会に名作を手に取ってみてはいかがでしょうか。







